オープンマリッジは既婚男女の自由恋愛？その意味と夫婦のメリット

ライフスタイル 2017-12-13 16:20

近年、同性同士の結婚が認められる国も増えてきました。時代は変わり、恋愛の形や夫婦関係、パートナーとの関係も、その時代のニーズに合わせた変化を遂げています。

みなさんは「オープンマリッジ」というものをご存知でしょうか？夫婦が共に、他の異性との恋愛を認めている結婚です。

このオープンマリッジを取り入れている既婚男女は実際に存在しています。

浮気、不倫はご法度という風潮の強い日本。なぜ、敢えてオープンマリッジを選ぶ人が増えているのでしょうか？

オープンマリッジの意味は？どんな結婚生活なの？

オープンマリッジは、婚姻関係にある夫婦でもお互いが合意していれば他の異性とも恋人関係・肉体関係を築いてもいいという新しい夫婦の形。言わば、既婚男女の自由恋愛を意味します。

日本では既婚の男女が、自分の定めたパートナー以外との肉体関係など持てば周囲から非難を浴びますよね。

アメリカでは70年代に社会学者のオニール夫妻が「オープンマリッジ」という新しい夫婦の倫理感としての本を出版しています。

当時大きな反響があり、新しい夫婦の価値観としてじわじわと日本にも浸透してきているようです。

多くあげられる原因は、性生活問題です。夫婦として立場は平等なはずなのに、旦那に従うことが多くなる部分でもあります。

疲れていても求められる、乱暴な扱い、相性が悪い、長期間のセックスレス…。まるで夫の所有物になってしまったと感じる女性が少なくないのです。

性生活はお互いのもの。次第に、どちらかが性生活を支配することはおかしいという考えが生まれます。

しかし、基本的には性生活以外の部分では何も問題がありません。

既婚の男女が共に、性的欲求が一生満たされない状態というのは大きなストレスとなります。

性生活さえうまくいけば、申し分のない関係が築けることに気が付いたときに、オープンマリッジにすることを決意する夫婦が少なくないようです。

オープンマリッジを選ぶにはやはりそれなりの意味があるからです。いくつかメリットをあげてみます。

通常ならば浮気相手と会う際に、嘘をついたりコソコソ隠れる必要があります。

しかし、オープンマリッジであればお互いに隠すことなく、夫婦関係にあるパートナー意外の人と自由に恋愛ができ、体の関係を持つことが出来ます。

嘘をつく必要もなければ、結婚指輪を外す必要もありません。お互いが自由恋愛を認めているので、ストレスのない公然の浮気が可能となります。

オープンマリッジの夫婦間では、性生活に問題を抱えているケースが多く、その場合体の相性がいい異性と性行為をすることで、性生活へのストレスがなくなります。

ただし、実際にオープンマリッジを取り入れている夫婦は、割り切った関係を継続する為に、同じ相手とは3回までましか会わない、避妊は必ず行うなど、自由恋愛とはいえしっかりと約束事を作り、守ることを大切にしているんだそうです。

結婚したからと言ってお互いの所有物になったわけではありません。お互いの存在意義を感じ尊重することが既婚の男性、女性だからこそ必要です。

オープンマリッジにより、お互いを個人として尊重することが出来るようになったという方もいます。自分の価値観だけをパートナーに押し付ける必要がなくなるという意味からかもしれません。

オープンマリッジはまだ受け入れ難いものとして捉える方が多いでしょう。従来の夫婦生活が出来るのであれば、それが1番良い形であることに違いはありません。

しかし、人の価値観はそれぞれ違います。

オープンマリッジを選ぶことで、離婚することなく夫婦が幸せに生活ができるのであれば、それはその夫婦の幸せの形なのです。

誰にも否定する権利はないでしょう。

中には、オープンマリッジについて偏見を持つ方もいるかもしれません。時代は移りゆくもので、昔では考えられなかった形が受け入れられる世の中になっているのも現実です。

もし、身近にオープンマリッジを選択する夫婦がいても、本人たちには意味、メリットのある行為。優しく見守ってあげる心を持てる世の中になるといいですね。