仕事が忙しいほどムダ買いする…怒りと物欲は連動している!
毎月毎月、お給料はすっかり使ってしまってお金がたまらない…。
こんな時は、ふだんのお金の使い方を見直してみましょう。
生活に必要な物のほかに「なぜこんなものを買ったの⁉」と、自分でも不思議に思うものを買っていることがありませんか。
こんなムダ買いは、仕事や人間関係のストレスや怒りが原因になっていることもあります。
自分の怒りと上手につきあって、ムダな出費を減らしましょう!
怒っている時ほど、いらないものを買いまくる
人気TV番組「ホンマでっか?!TV」で、脳科学評論家の澤口俊之(さわぐちとしゆき)先生が言っていたことによると 人間は、怒っている時に物欲が高まる そうです。
会社のイライラや家族に対する不満がたまりすぎて、怒りが大爆発!
自分で感情のコントロールがうまくできない時には、理由のよくわからない物欲が急上昇します。
そんな時に深夜のTVショッピング番組を見たりネットサーフィンをしたりすると、買いたい衝動が突然高まって、ついポチ!
しかしそうやって購入した品物の多くは、あとから考えてみるとまったく必要でないものが多いのです。
冷静に考えれば「なぜこんなものが欲しかったの?」と、自分でも理由がわからないものを、購入しています。
こういう不可解な行動のほとんどは、怒りが原因の物欲に、踊らされた結果なのです。
不安からくる怒りを鎮めるために、ムダ買いをする
ではなぜ、怒りが物欲を急上昇させるのでしょうか。
これには、心理学的な理由があります。
人間の怒りは、不安感から生まれることが多い。
ですから、他者に対して攻撃的な人は、つねに大きな不安を抱えています。
感情の量が多すぎて、自分でコントロールしきれなくなっている状態です。
過剰な感情を制御するために不安を怒りに変え、周囲に当たり散らして不安をなくそうとしているのです。
これは、心理学的に言うと「防衛機制」というもの。
精神的な安定を維持するために、無意識のうちにバランスをとろうとしている行為なのです。
そしてバランスをとるための手段のひとつが、ムダな買い物です。
買い物依存症という言葉を聞いたことがあるでしょうが、これも不安や精神的トラウマを買い物で緩和するものです。
買い物依存症までいかなくても、怒りをやわらげるための買い物では、なにを買うのかは重要ではありません。
大事なのは、あくまでも買い物をするという行為を通して、気分を変えること。
だから、欲しくもないものを買うんです。
精神的にゆとりがあれば、ムダ買いはしない!
いっぽう、精神的におちついてリラックスしている人は、ムダなものを買いません。
精神的に充足している人は、いらないものを買って自分の気持ちを楽にする必要はないからです。
怒りにかられて、次から次へといらないものを買いまくっている時は、どんなに買っても買っても満足できません。
むしろ、買うという行為がどんどんエスカレートして、お金を使う意味が分からなくなります。
ゆとりのあるひとは、お金を使う行為に楽しみを求めないから、ムダ買いをしません。
いらないものを買うより映画や美術館に行ってふだん目にしないものを眺めたり、新しいレシピにチャレンジして料理を作ってみたり、スポーツで体を動かしてストレスを発散したりします。
精神的に豊かな人はムダ買い以外の楽しみを生活に上手に組み込んでいます。
こまめにストレスを発散し、大きな怒りがたまりにくいライフスタイルを作り上げているのです。
ムダ買いをやめるには、気持ちを切り替える
いつもはそれほど怒るタイプではないのに、最近、カッとなることがふえた。
こういう時は、ものごとが自分の思いどおりになっていないと感じている時です。
しかし現実には、いろいろなことは思いどおりになりません。
ストレスや怒りをため込んでムダ買いに走るよりも、ものごとは思いどおりにならないと気持ちを切り替えて、一歩さがって自分の気持ちを静めましょう。
ムダ買いがなくなればお金も節約でき、もっと物心ともにゆとりのある生活が送れるでしょう♪