毒吐きしたい?イラっとした気持ちをサラッと流す方法

ライフスタイル ライター:

 

皆さんの周りに、いつもイライラしている人はいませんか。

もしかして、あなた自身、いけないとわかっているのについつい「毒吐き」してしまった。

そんな体験はありませんか。

 

なぜ、毒を吐いてしまうのか。人の心に忍び込む「イライラ」を流し去る方法をご紹介します。

 

 

 

 

   【photo by flickr】

 

イライラに蝕まれていませんか。

 

そもそも、人は、「イライラ」が伝染することを知っています。

 

例えば、学校や会社に「怒りっぽい人」がいるとしましょう。

最初は楽しい話題だったはずなのに、その人のそばで話しをしていると、なんだかムカっとしたり、イラっとしたり。

最終的には、いつも心の中に、ぼんやりとした「気持ちの悪い感情」が残ってしまう。

 

そんな経験、一度はしたことがあるはずです。

 

 

「イライラ」「嫌な気分」

 

 

なぜだかそれは、人の心に忍び込み、そこに居座ってしまうのです。

いつもは心の奥底にひっそり隠れているのでしょうが、隠れながらも増殖している場合があります。

増殖された方はたまったものじゃありません。

どうしようもなくなったその「イライラ」は、時折その人の言葉や態度として表面にあらわれ、周囲に拡散されていきます。

 

それが、「毒吐き」といわれる行為ですね。

 

今でこそ、「毒吐きキャラ」という言葉で自分自身の性格をアピールする人もいます。

また、吐かれる「毒」にも、色々な種類のものがありますね。

笑ってすまされるような類のものから、グサッときてしまう類のものまで。

中には、とあるテレビ番組に出演されていたタレントさんの「毒吐き」を耳にして、自分のことではないとわかっていながらも随分落ち込んでしまった。

そんな体験をなさった視聴者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ですが、「毒吐き」をした経験のある人は、わかっています。

 

毒吐きをしても、自分の中の「イライラ」が、さほど解消するとは限らない、ということを。

それを知っていて、どうして人は、わざわざ「毒吐き」をするのでしょう。

自分が「イライラ」しているから、周囲にもその「イライラ」を伝染させたいのでしょうか。

 

まずは、どんな人が「イライラしやすいのか」お話しておきましょう。

 

 

 

●怒りっぽい●

 

 

 

「毒吐きキャラ」の人は、やはり「怒りっぽい」部類に入る性格を持っていると言えます。

 

 

何かの出来事に遭遇した時、「笑う」「楽しむ」「悲しむ」「怒る」「落ち込む」など、色々な反応が予想されます。

その「反応」は、前もって決められているものかといえば、そうであってそうでない、という答えになるでしょう。

つまり、100%全員が同じ反応を示すことはありえないのです。

何かの出来事に対して、「どう受け止めるか」によって、その反応は異なります。

 

性格が「怒りっぽい」部類に入る人は、何かにつけて「怒りっぽい」のです。

自分ひとりで「怒っている」だけならいいのですが、それを辺りに撒き散らす。それは迷惑なことですね。

 

結婚式の会場で、新郎新婦を目にしながらお食事をとる、そんな場面で、

「こういう料理出すのなら、あっちのホテルのほうがいいのにねぇ」

「新郎の友人って、お金持ちな人いそうにないわねぇ」

後輩の結婚式に出席した際、隣のテーブルに座った女性のそんな言葉を耳にした経験があります。

親しい知人・友人の結婚式だからこそお祝いをする場なのに、です。

 

「どうしてあの場であんなこと言うんだろう?」

 

同じように、誰かのイライラをぶつけられて、こちらまでブルーな気分になってしまった。

そういった経験、あなたにはありませんか。

きっとその相手は、怒りっぽい人だったのですね。

 

 

 

●リズムの修正ができない●

 

 

 

実は、私たちには、生活のリズムというものがあります。

朝起きて、出かける準備をして学校や職場に向かいますね。

そうした一連のリズムや、学校や職場でのリズム。放課後や終業後、または休日。

一日、一週間という時間の過ごし方のリズムを、それぞれが持ち合わせています。

 

それは、生まれて大人になるまでの間に、自然と身につけた自分だけのリズムです。

 

人は、そこに自分にとって気持ちのよいリズムが刻まれていれば、「気持ちいい」=「幸せ」を感じます。

そうした時は、周りに当たり散らそうなんてことは考えませんね。

つまり、

「イライラしやすい」「怒りっぽい」人は、その逆だと思えばいいのです。

 

何か、物事がうまくいかず、自分のリズムが狂ってしまった時、人は途轍もなく「不安」を抱えます。

人にとって、「不安」はとても怖い感情です。

不安を解消できないまま過ごして行くと、不安が「嫌な気持ち」となって心の中に残ります。

しかもその「自分にとって嫌なリズム」が、なかなか軌道修正できないとしたらどうでしょう。

毎日、毎日それが続けば、何となく想像もできますね。

きっと、その「嫌な気持ち」は「イライラ」「怒り」となって増殖していくでしょう。

 

いつもイライラして、周囲からも「怒りっぽい」「毒吐きキャラ」だと認定されてしまった人は、案外、軌道修正が下手で、

常に怒りの感情に蝕まれて、もがき苦しんでいる人かもしれません。

 

 

 

 

   【photo by flickr】 

 

 

どんな人が毒吐きキャラになりやすい?

 

 

先ほど、軌道修正が下手な人かもしれません、と書きましたが、

その他にも「イライラしやすい」「毒吐きキャラ」になりやすい人には、共通点があります。

イライラの流し方を説明する前に、どんな人がイライラしやすいのかもう少し見ていきましょう。

思い当たる部分がある人は要注意です。

イライラに心を蝕まれると、人間関係はもとより健康にも悪影響を及ぼす危険もありますからね。

 

 

 

●素直になれない人●

 

 

 

いつもイライラしていたり、怒りっぽい性格の人の多くが、「素直」になれない、とおっしゃいます。

 

例えば、急に上司からスケジュール変更を言い渡されたり、残業を依頼されたとします。

そうした時に、「はい。大丈夫です」とすぐに引き受けてしまうタイプの人はいませんか。

傍から見ると、「あの人すごいな。デキル女だな」と、余裕がある人に見えるのですが、内情はといえば、

「はぁ、また受けてしまった」と、反省しきり、という人も多いようです。

もちろん、自分自身の中で調整できるからこそ、引き受けています、とはっきり言える人もいるでしょう。

ただ、無理をしたツケは自分に回ってきます。

 

彼とのデートに遅れたり。

子供との約束が守れなかったり。

疲れを癒そうとして予約したエステに行けなかったり。

 

「仕方がない」

 

その言葉で紛らわしてみても、「無理」を重ねると心に蓄積されていきます。

無意識かもしれませんが、いつしか、「どうして私ばっかり?」という怒りに変わっていくのです。

その怒りがどんどん増殖していったらどうでしょう。

 

たまり溜まった怒りが、ある日爆発する、ということも考えられますね。

 

いつも余裕のある人だと思われていたあなたが、ある日爆発して毒吐きキャラになったとしたら。

「え?そうだったの?」

「あの人が?」

と、周囲は驚きで引いてしまうでしょう。

そうなると、周囲の態度を目の当たりにして、「あぁ、やっぱり誰もわかってくれない」という思いがあなたの中に生まれてくるわけですね。

 

 

 

●どうせわかってもらえない●

 

 

 

先ほどお話したように、素直になれないことから始まり、「わかってもらえない」で終わるという場合もあります。

しかし、中には、素直に気持ちを伝えたいけれど、「話が苦手」「説明が下手」という理由で言葉にすることをやめてしまう人もいます。

 

人は全員がテレパシーで会話できればいいのですが、そういうわけにはいきません。

そこにはどうしても「言葉」が必要ですね。

言葉にすることをやめてしまうと、気持ちは伝わりません。

 

例えば、リズムが狂ってちょっと困っている、とします。

大きな怒りが爆発する前の、「ちょっと困っている」という段階で、誰かに「相談」ができていると、案外毒吐きにいたらずに済むかもしれないのです。

けれども、うまく伝えられなくて、うずうずしているうちに、周囲はどんどん自分のリズムで動き始めます。

「あぁ、このままじゃ置いていかれる」

「あぁ、やっぱり誰もわかってくれない」

「あぁ、やっぱり気にかけてくれない」

そんな思いから孤独な寂しい心境にもなってくるでしょう。

 

そう。

実は、いつもイライラしたり、怒りっぽい人は、「孤独」な人が多いのです。

「孤独」で「寂しい」気持ちに押しつぶされそうになって、反動で怒ってしまうという人もいます。

言えなかった寂しい思いを、怒りという形で爆発させ、ぶつけてしまうのです。

 

そうした場合、「あの時も、あの時間も、私はずっと我慢してた!」と。

これまでずっと「わかってもらえないから言わずに溜め込んでいた感情」まで一気にぶつけようとします。

 

いつも穏やかで大人だと思われていたあなたがいきなりそんな態度を取ると、

「え?そんな昔のこと?」

「は?すごく執念深い?」

と、噂されるかもしれません。

これではますます「孤独」になってしまいますね。

 

 

 

まずは自分に素直になりましょう

 

イライラした気持ちをサラッと流すには、イライラの度合いの分だけ、「我慢している」「隠している」気持ちがあるということを理解しましょう。

また、あなたの周囲に、いつもイライラして毒吐きキャラな人がいるとしたら、

「怒ってるということは、何かを知ってほしいのかな?」と、そんな風に思ってあげましょう。

 

イライラしているのは、目の前の人に対してではないし、起こった出来事に対してでもないのです。

案外、自分の中にたまり溜まった「隠した気持ち」に対して怒っているのかもしれません。

そんな「隠した気持ち」を言葉にできないままの自分に怒っているのかもしれません。

だからこそ、「我慢している」気持ちを、上手に言葉にすることが大切ですね。

毒を吐く、ではなく、きちんと言葉にする。それがイライラを流すコツ。

 

 

イライラ、毒吐きキャラの人。

いつもいつも、愚痴ばかりを言う人を相手にしていると、こっちまでイライラしてしまいます。

それは当然のことです。

それはイライラが伝染している証拠ですね。

どうやら、自分自身のリズムが狂いがちな時、他人のイライラをもらいやすいようです。

そうした時は避けることも一つの方法です。

 

ただ、イライラ、毒吐きキャラの人は、そうすることでしか気持ちを表現できないことが多いのでしたね。

ということは、その瞬間「ヘルプ!助けて!」とあなたに対して手をあげているのかもしれません。

怒りっぽい人は、一番味方になってほしい人に対して怒るという傾向があります。

ということは、あなたには無意識で心を開いているのかもしれません。

そう考えると少しはラクな気持ちになりませんか。

 

「いつも味方だよ」

 

そうした態度をとることで、毒吐きキャラも軟化してくるものです。

 

 

 

さて、今回は、イライラをさらっと流す方法についてお話してきました。

 

心の中に蔓延っていた怒り。

さらっと流す方法がなんとなく見えてきたでしょうか。

もうおわかりのように、イライラはあなたの心をますます傷つけます。

そして、それを吐き出すと、吐き出し方によっては、周囲の人も巻き込んでしまいます。

 

ご紹介した方法で、心をわずかでもラクにできたら、と祈っております。

 

この記事を書いた人

三橋 久美

三橋 久美

バツイチ、再婚組。子育てしながらカウンセリングに励む日々。専門は、人間関係(家族、恋人、同僚、友人)改善。趣味は恋愛小説を書く事。

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