元気が出ない・盛り上がらない、それって嗅覚が衰えているかも?
いつも元気な人のそばにいると、なんだかパワーをもらえる♪
それに比べると、自分はいつもなんだか元気が出ない。
どこかが痛い・つらいというわけではないのに、なんだか気分が盛り上がらない…。
そんな人は、ひょっとすると嗅覚が衰えているのかもしれません。
臭いをかぐ力が、人間のパワーの源とつながっているなんて、ちょっとびっくりです。
匂いをかぐ力は記憶力や感情を刺激するツール
匂いをかぐ力=嗅覚については、21世紀に入ってからどんどん研究が進んでいます。
その結果、嗅覚が脳の記憶や感情と密接につながっていることがわかってきました。
匂いが人間の記憶と呼び覚ますことはよく知られていますね。
子供のころによくかいだ匂いを嗅ぐとほんわりと懐かしい気持ちがしますし、洗剤の匂いで自然とお掃除スイッチが入ってしまうなどです。
どれも、身に覚えがありますね。
匂い・香りが引き出す記憶力は感情と深く結びついています。
ところが、嗅覚は年齢とともにおとろえるもの。
人気TV番組”ガッテン!”によれば、嗅覚のピークは20代だそうです。
20代以降は次第に嗅覚も衰えて、それと同時に、元気がなくなる・やる気が低下する・筋力までが低下するなんてことも起こるとか。
まさか自分も…?と嗅覚に自信がなくなったら、”ガッテン!”内で紹介されていた嗅覚チェックをやってみましょう!
カレーとミントの香りで嗅覚チェック!
普段の生活ではあまり気にしたことがない嗅覚。
年齢とともに衰えていく嗅覚に不安を覚えたら、まず次のふたつの匂いを嗅いでみましょう。
カレーとミントです。
どちらも匂いが強くて認識しやすいので、匂いをかいで「カレーだな」「ミントの匂いがする」とわかれば大丈夫。
加齢が原因で匂いを判別しにくくなることはよくあることですから、とりあえずカレーとミントの匂いがわかれば、深刻な衰えはありません。
もしこのふたつの匂いがよくわからないと思ったときは、耳鼻咽喉科で相談しましょう。
匂いの原因を意識するトレーニング
カレーとミントの匂いはわかったが、他のものは匂いが判別しにくい…。
そんな人は、ぜひとも匂いトレーニングを始めましょう。
トレーニングといっても日常生活で匂いを嗅いだ時に「これは何の匂いだろう?」と考えるだけの練習です。
かすかな匂いをキャッチして意識しつつ匂いをかぐことで、嗅神経細胞の数が増え、脳内で活発なネットワーク活動が起こります。
脳の活動は活発化すればするほど、嗅覚の衰えも防ぐことができます。
何の匂いでもトレーニングできますが、最初はキッチンにあるもので練習するのがいいでしょう。
コーヒーの香り、ダシの香り、果物の香り、洗剤の香り。キッチンにはさまざまな匂いがあふれています。
そしてキッチンでのトレーニングに慣れたら、つぎはリビングや寝室に行きましょう。
洗濯をしたソファカバーの匂いや花瓶の花の匂い、ペットがいるお家なら動物の匂いも感じるかもしれません。
寝室からは、お日様に干した布団の匂いがしますね。
こうやってトレーニングを積むことで自分の周囲や人の匂いに敏感になり、毎日が生き生きとしてきます。
嗅覚が衰えると、生活にメリハリもなし
逆に、匂いトレーニングをしないで嗅覚が衰えるままにしておいたらどうなるのか?
別に困らないのでは?と思うかもしれませんが、匂いをキャッチできなくなると食欲がなくなり、元気も失せ、やる気もなくなります。
外出するのもおっくうで、いつのまにか休日はプチ引きこもり。
人と会うことも減って、刺激のない生活のために筋力も体力もなくなっていきます。
たかが嗅覚だと思うのですが、嗅覚は生活にメリハリをつける大事なツールです。
匂いに敏感になることで記憶と感情が刺激され、それだけで元気が戻ってくることもあるんです。
ハーブやアロマにもチャレンジ
匂いを意識するようになったら、ハーブやアロマテラピーにチャレンジするといいでしょう。
自然の匂いは人間をリラックスさせる効果が高いです。
自分の五感を研ぎ澄ませていろいろな匂いを嗅いでいると、いつしか生き生きとした表情になり、心も軽くなるでしょう!