バスト物語…バストってホントは誰のもの?

バストアップ

世の中、いかにバストアップしたらいいかの記事ばかり。バストは、大きいことがいいようですが、女性の身になると、大きいバストは肩こりの種とか…。ところで、日本人のバストのトップがCカップになったのは、2004年のことです。ところが、1980年、女性の平均的なバストサイズはAカップでした。1992年にBカップとなり、2004年にはCカップと上り詰め、26年で2カップも跳ね上がったというわけです。日本女性のバストが跳ね上がった理由は、身長・体型の変化と関係があるのでしょうか。それとも、食べ物のせい? 一説には成長ホルモンを飲ませられている牛の乳を飲んでいるからと噂もあります。たかがバストですが、されどバストで、そこには悲喜こもごもの物語が、ありました。

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【1】トリンプの調査・売り上げでは「Cカップ」以上が74.2%の驚き

トリンプ・インターナショナル・ジャパンが(2014年度調査)によりますとBカップ」(29.1%)が最多でした。次いで「Cカップ」(26.4%)「Dカップ」(16.2%)、「Aカップ」(12.3%)と続いています。年代別に見ると、年代が高くなるほど「Aカップ」や「Bカップ」の割合が高くなることがわかります。

これを、トリンプのブラジャーの別売り上げ推移をみてみますと、2014年度は、1位「Cカップ」(26.3%)、2位には「Dカップ」(24.1%)と比率が高く続いて「Eカップ」「Fカップ」と続いています。すなわち、購買がトリンプのブラジャーのカップサイズ別売り上げ推移をみますと、2014年度は「Cカップ」(26.3%)、「Dカップ」(24.1%)が拮抗して1位2位。「Eカップ」「Fカップ」は上昇し、74.2%の女性が「Cカップ」以上、さらに「Aカップ」5.3%に対し「Fカップ」6.0%と「Fカップ」率が「A カップ」率を上回る結果となりました。女性が「Cカップ」以上という事になり、「Aカップ」は5.3%しかありませんでした。「Fカップ」でも6.0%と「Fカップ」率が「A カップ」率を上回る結果となっていました。無論、これは、トリンプの集計であり、年齢が高くなるほど、ブラジャーに対する購買頻度が下がるということもあるので一概には言えないかもしれませんが、それにしても、Cカップ以上が全体の74.2%という数字は、いかに現代女性の体型やバスト豊かになったということは、言えるでしょう。
 

【2】バストは肩が凝るのがトップの悩み

だからと言って、女性が豊かになったバストに対して悩んでいない訳ではなさそうです。続いて「バストが大きくて困ったことはあるか尋ねた質問には「ある」と回答した人が18.7%でした。さらに「Eカップ」以上の人では「ある」と答えた人が過半数も占めました。その具体的理由は、「肩がこる」(13.8%)「太って見える」(13.5%)「運動時に揺れて邪魔だし恥ずかしい」(13.1%)という声が多く聞かれました。やはり、巨乳は肩こりがするようですね。また、服選びに困る、着たい服が胸のせいで似合わず着られない」(12.5%)とか「胸のせいで服のサイズが合わない」(11.0%)とかの悩みもありました。着こなしが、限定されるという悩みが上位を占めていました。

「バストを小さく見せたいと思ったことはあるか?」との質問に「ある」と回答した人は17.7%でした。カップのサイズが大きい人ほど、
バストを小さく見せたいと思ったことがあるようで「ピタッとした服を着用した時」(16.1%)とか「夏場や薄着の時」(11.9%)が多く、バストが目立つ服装の時に、バストを目立たなく見せたいと感じる傾向にあるようです。

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【3】ペチャンコバストの女性も女性喪失感

不思議ですね。豊かなバストも、また悩みの種になっているのです。ところが、バストの一番小さい人AAAカップ(1980年、女性の平均的なバストサイズはAカップでした。けれども、このAカップの下にAAカップ、AAAカップとあります。)の人には、また悩みがあるのです。特に深刻に悩んでいるのは、もとよりさして大きくなかったバスとでしたが、赤ちゃんの授乳をさせた結果ペチャンコになってしまったというケースです。本来の役目を果たしたバスト…ペチャンコになったって役割を終えたのだから、それでいではないかと一般的には思うのですが、女として自信喪失してしまったというのです。結果、整形手術を受けなければと悩んだりするのです。

乳房は、女性の象徴なのでしょうか。それもこれも、グラビアの巨乳信仰に女性も男性もどこか洗脳されてはいないでしょうか。バストと女性心理は、実に複雑に絡み合っているようです。でも、どうでしょう。バストは 赤ちゃんのためのお乳…ペチャンコなバストになってしまっても、それは子供を産み育てた女性の誉というように考えられないものでしょうか?

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【4】シリコンを入れない豊胸とは?

それでも、そうした女性にとって悩みは深刻です。整形手術まで受けるか受けまいかと真剣に考えています。それも自分の女性喪失というテーマだけでなく、ご主人との性的問題までも絡まってきてしまうというので、女性1人の問題ではなくなってきているケースもあるからです。現在では、シリコンなどを入れる手術ではなく自分の脂肪を注入して自然にふくらみを作るという方法も開発されています。もし、どうしても豊胸手術を受けたいという方がいましたら、考慮するのも一考かもしれません。

「美容整形のパンフレットには、ご自身から採取した脂肪を、外気に触れないまま遠心分離にかけ、石灰化や脂肪壊死の原因になる死活した細胞や細胞膜などの不純物を除去します。そして、 この濃縮技術で生成された濃縮脂肪細胞のみ注入します。このことによって、高い定着率が実現できます。」と書いてあります。しかし「乳房は身体にとってかなり大きな組織ですから、この方法を単独で乳房増大術を図ることには、場合によって無理があるかもしれません。」との意見もあります。確かにシリコンなどを注入しないで、手軽にバストアップできるということ、また、自分の脂肪なのだから安心という気持ちも理解できるのですが、脂肪注入法で乳房豊胸術を受けられる場合には、担当の医師と相談される方がいいでしょう。


【5】バストは成長する?

豊胸手術も短期の場合はいいかもしれません。けれど、長期に至った時は、どれ程の安全性が保障されているのでしょう。ご自分の脂肪と言っても、それが石灰化とか起こすことはないのでしょうか。そうした将来のことまで考慮し、慎重に考えられることを期待します。バストの成長は、大体思春期。そのピークは、初経の1年前~初経の3年後あたりと言われています。初経を迎える平均年齢が12歳位なので、15歳位までが胸の成長時期で、そこをピークに20才位まで成長します。けれども、それ以降も、ゆっくりと成長するようで、20才過ぎてからも成長していると言う声もかなり聞きます。

何とか内側からバストアップは不可能なのでしょうか。バストは、体の中でもとても柔らかい筋肉である大胸筋からできています。バランスの欠けた食事をしていると、バストのような筋肉から失われていきます。体重を落としたりするとバストが小さくなってしまったと実感することもあるでしょう。その反対に、バランスの良い食事や大豆製品を摂取することで、バストを成長させることも出来るという説も成立することになります。大豆は、たんぱく質も多く、女性ホルモンに似た大豆イソフラボンという成分があり、バストアップに貢献するという言われています。事実、豆乳でAカップからCカップにバストを成長させたという女性の声もありますから、これは試してみない手はありませんね。あと、ざくろの種にも女性ホルモンが含まれていると言われます。

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【6】バストケアに大豆イソフラボンが効く

女性ホルモンの素になるのはタンパク質です。美しいバストづくりにはお肉や魚、大豆や乳製品をバランス良く摂るのをお勧めします。無論、適度の脂質も必要ですし、ビタミン・ミネラルの摂取も大切です。

大豆には、女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンという成分が含まれていますし(植物性エストロゲン)たんぱく質の含有率も多いので、両方取れるという女性には、有難い食品です。大豆製品には納豆、豆腐、豆乳、枝豆などがありますが、その仲間の黒豆は、黒い皮の部分にアントシアニンというポリフェノールが含まれています。アントシアニンは活性酸素を防ぎ、細胞を活性化してくれますから、肌も美しくなります。

黄粉も大豆から作られています。簡単にご飯にふりかけたり、牛乳に入れて飲んだりヨーグルトに混ぜても、植物性エストロゲンが手軽に取れるでしょう。昆布、ひじき、めかぶなどもミネラルが豊富でお勧めできます。


【7】植物性「エストロゲン」が含まれているざくろの種

キウイなども肌に張りをもたらしてくれます。特にざくろには、ビタミンC、ビタミンK、カリウムが含まれていて胸を大きくする栄養が摂れ、美肌や美白エイジングケアに欠かせない栄養素が入っています。種には、女性ホルモン「エストロゲン」も含まれていますので、ジュースを飲むと効果的でしょう。妊娠させやすくする、更年期障害にもいきいき過ごせる、皮膚の水分を保ち、ハリのある肌をつくる、乳房がはって女性らしい丸みのある体をつくる、さらにはメラニン色素を作り出す酵素を抑える物質も含まれているといい、まさに女性のための食べ物です。

ビタミン類が格段に多い「うなぎ」 ビタミン類が格段に多い「うなぎ」は、豊富なタンパク質、ビタミンA、ビタミンB1、B2、D、E、さらにはカルシウム、鉄分と、体に必要な栄養素がほとんどすべて含まれている食品です。20%を占める脂質も、不飽和脂肪酸のEPAやDHAなどですから、血液をサラサラにしてくれる優れものの食品、また海のミルクとも言われる「牡蠣」にはビタミンC、B1、B2、ビタミンAも、無機質のカルシウム、亜鉛、リンなどが568gも含まれています。タウリンも豊富ですから、バストケアに効果的な食材として利用しましょう。

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【8】バストケアの基本

バストケアーの第一としては、体を冷やさないということです。冷えは女性ホルモンのバランスを乱します。 夏にエアコンにあたり過ぎるのも、バストにはいいことではありません。次に、上質な睡眠時間を、たっぷりとるということが、バストのためにいいのです。長く眠ればいいというのではなく、熟睡できる工夫をすることが大切です。

ストレス社会の現代においては、なかなか無理というケースもあるかもしれません。そういう場合は、お風呂に浸って体を温め簡単なストレッチをしたり、アロマを有効に活用したりすれば、リラックス効果もあがり睡眠環境を整えることもできるでしょう。若い女性は、体の冷えに無頓着ですが、冷えは血行を悪くしますので、女性ホルモンを活性化するためには、冷えに気をつけたいものです。バストアップは女性ホルモンの活性化と連動していると言われていますので…。


終わりに

いかがでしたか?乳がんなどでバストを喪うと、女をなくした喪失感を味わう女性が、多いと聞きます。でも、バストとは何でしょうか? よくよく考えてみると、赤ちゃんを育てるのに、大切な栄養分を与えるための臓器ですよね。バストを巡って、命の継承が行われている女性の部位です。にもかからず、バストの存在に男性が必要以上に関心を寄せるから、女性もバストの大きさを気にし、大きくしなければならないと一喜一憂します。

時には、深刻に考え、乳房にシリコンを入れて少しでも大きく見せようと整形手術を受ける女性も現れます。現在では自分の幹細胞から脂肪を抽出して、乳房に挿入する進化した手術もあるとも聞きます。でも、再度考えてみてください!…それは何のため?誰のため?

本当にバストを必要としているのは、あなたの赤ちゃんでした。その役割を果たし、立派に授乳の仕事が終わっている女性は、バストに自分の性を同化させて苦しむことなんてない…と思えるのですけれど…。なぜって、あなたのバストは、充分に役割を果たしたではないですか。そんなコンプレックスこそ幻想…それにバストは、植物性エストロゲンやバランスのいい食事などを摂ることでバストアップだって可能なようです。焦らずゆっくり、本当の意味であなたの幸福な路を捜してみましょう。

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