正中線はいつから目立ち始めるの?妊娠中・出産後の正中線を消す方法

特集 ライター:

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はじめての妊娠は、お腹が大きくなる度に赤ちゃんが成長する喜びを感じられますが、些細なことでもいろいろ不安を感じるようになります。

 

その不安のひとつに正中線が挙げられます。

 

ある日お風呂上がりに大きくなったお腹を鏡で見たら、いつの間にか濃い黒い線ができているのに気がついて、びっくりする妊婦さんは少なくありません。

 

この正中線は妊娠線とは異なるものです。

 

赤ちゃんができると妊娠線ができることをある程度は覚悟しておく妊婦さんは多いのですが、いきなり予測もしていない黒い線ができると驚いて不安を感じるのも当然です。そこで妊婦さんの不安が少しでも解消できるように、正中線とはどういうものか、紹介していきたいと思います。

 

「正中線」と「妊娠線」の違いは?

 ・お腹の真ん中にできる、おへそから上下に1本線でできる黒い線です

・痒みや痛みの違和感はありません

・手で触っても違和感がなく、凹凸もありません

・産後自然に消滅します

 

 

・お腹周りや太もも、お尻や胸など、皮下脂肪が裂けて肌に色ムラができます

・痒みや痛みを伴うことがあります

・手で触るとボコボコした凹凸があり、赤みが出て皮膚が裂けるケースがあります

・出産後も消滅しません

 

 

特徴を見比べてみると、正中線は時間と共に解決できるので心配する必要はありません。正中線を見つけたので不安になったという妊婦さんは、あまり深く考えすぎないで気持ちをリラックスさせるようにしましょう。実際に怖いのは妊娠線の方で、急激に皮膚が伸びて肉割れが起こります。肉割れは妊娠だけでなく急激に太った時にも起こる現象で、一度できると治らないので注意が必要です。

 

 

正中線ってどうして出来るの?

正中線は、なぜできるのでしょうか。正中線ができるメカニズムを知っておくと、不安も解消できて安心ができます。また正中線にまつわるエピソードを知っておけば、気持ちにも余裕を持てるようになります。

 

そこでここでは「正中線はなぜできるのか?」ということについて、説明していきたいと思います。

 

妊娠中はホルモンバランスが崩れる

妊娠をきっかけにホルモンバランスが崩れるようになり、体には様々な変化が起こります。ホルモンバランスが崩れるとメラニン色素が増えシミやソバカスが濃くなるのは有名な話なのですが、お腹に集中してメラニン色素が増加することで正中線が急に濃く目立つようになります。

 

正中線の他にも妊娠中にホルモンバランスが崩れて色素が濃くなるのでよく知られているのは、乳首の色が濃くなった上に乳輪も大きくなるというものです。お腹周りのムダ毛が急に濃くなったという妊婦さんも少なくありません。正中線はこのようなことと同じ現象で、妊娠が原因で起こる病気や皮膚疾患ではないので余り深刻に考えないようにしましょう。

 

正中線は誰でも生まれた時から持っている

正中線は妊娠が原因で突然現れるものではなく、男性・女性問わずに生まれつき持っています。お母さんのお腹の中に命が宿り、細胞分裂を繰り返して胎児となり、この世に生を授かります。この細胞分裂をした時の名残が正中線で、お腹だけでなく鼻の下などの接合部がある部分にもできやすいそうです。

 

時々アゴが割れている人がいますが、これも細胞分裂をしている時の名残だと言われています。赤ちゃんは最初、受精卵1つの細胞ですが、生まれる時には3兆個まで分裂すると言われています。たかが10ヶ月前後でこれほどの細胞分裂をするのですから、何か名残が残っても不思議ではありませんよね。

 

また妊娠だけが原因ではなく、急に太ったり痩せたり、ストレスや生活環境の悪化でホルモンバランスが乱れることが原因で、妊娠した時のように正中線が目立つケースもあるようです。

 

正中線はいつごろ目立ち始めるの?

正中線が黒ずんで目立ち始めるのは、妊娠5ヶ月目位の時が多いと言われます。ただし濃くなる時期には個人差があります。ほとんどの妊婦さんに正中線の黒ずみは現れますが、中には全く正中線が気にならなかったという妊婦さんもいます。

 

正中線で赤ちゃんの性別がわかるってホント?

お腹が大きくなってくると、「元気で生まれてきてくれればそれでいい」と思いながら、ついつい気になってしまうのが性別です。お腹が前に突き出ていたら男の子、丸みがあり横に広がるようなら女の子など、性別を当てるジンクスがいくつかあります。

 

正中線の濃さによっても性別がわかると言われていて、はっきり濃く出ていたら男の子、色味が薄くて目立たなければ女の子だと判断するそうです。でもこれらの判断の仕方には、科学的根拠はありません。昔はエコーで性別を調べることもできなかったので、長い妊娠生活をこのようなことで予想をしながら、無事に生まれてくるように楽しみにしていたのではないでしょうか。

 

 

正中線は、一度出来たら消せないの?

正中線ができて心配になることは、「いつ薄くなるのか?」ということです。「もしかして消えないかも?」と不安を感じるかもしれませんが、正中線ができるのは妊娠したことでホルモンバランスが崩れるのがきっかけです。

 

元々あったけれど目立たなかったものが、メラニン色素が活発に生産されるようになりはっきり目立つようになっただけです。出産してしばらくすればホルモンの分泌は妊娠前の状態に戻っていきますから、産後時間が経過すれば自然に薄くなっていきます。

 

ホルモンバランスが整うのには個人差がありますが、産後半年から1年程度で落ち着くと言われています。正中線が目立ちにくくなっていくのと同時に、乳首の黒ずみもだんだん気にならなくなっていく人が多いです。

 

妊娠中に色素が濃くなる理由を知っておきましょう

ホルモンバランスが崩れて色素が濃くなるとはよく言われますが、その内容を詳しくご存知ですか?女性ホルモンの働きは、「エストロゲン」「プロゲステロン」が大きく関係してきます。

 

肌が勝手に綺麗になる時期と、どんなに頑張っても肌荒れしてくすみやすくなる時期があると、女性なら実感したことがあるのではないでしょうか。生理周期に当てはめるとわかりやすいのですが、エストロゲンが優位に働く卵胞期、すなわち生理が終わったあとに当たる時期は、体のラインが綺麗に引き締まり、コラーゲン生成も活発になり肌が綺麗になります。

 

逆に不調を感じやすいのは生理前で、プロゲステロンが活発に分泌されるのは黄体期の前期と後期です。精神的にはイライラしやすくなり、肌荒れや大人ニキビが目立つのもこの時期です。実はプロゲステロンは妊娠を継続するためにとても大切なホルモンで、生理前の不調な時期が妊娠中はずっと継続するのと同じです。

 

プロゲステロンの分泌量のピークは妊娠8~9ヶ月の頃なので、その後は分娩まで緩やかに分泌量が減少していきます。出産すればさらに急速に低下していき、卵巣や子宮の機能が回復していけば元の状態に戻ります。ただし1週間や2週間で元に戻るわけではありませんから、これからご紹介をするケアを行いながら、焦らずに自然に薄くなるのを待ちましょう。

 

妊娠中・出産後の”黒ずみ”や”正中線”を消す方法

半年から1年程度で薄くなると聞いてはみたものの、「少しでも早く消したい」「薄くしたい」と願うのが女心です。産後何もしなくても正中線は薄くなっていくのですが、適切なケアを行っていけばもっと早く薄くできます。妊娠中も正中線を濃くしないようにする予防方法もありますので、合わせてご紹介をします。

 

妊娠中…新陳代謝を促進して、保湿を心がけるのが大切

そもそも妊娠中はプロゲステロンの働きが活発になるため、メラニン色素が常に増産され続ける状態です。そのため正中線を薄くすることは難しいと思ってください。また日本人は皮膚の中にメラニン色素が多く存在するので、欧米人と比較するとちょっとした刺激で色素沈着が起こりやすくなります。自分だけではなく妊婦さんはみんな同じように悩んでいますから、あまり深く思い込まないようにしてください。

 

出産後…新陳代謝を促進して、美白+保湿をするのがコツ

出産後はホルモンのバランスがどんどん整っていく回復期ですから、肌の生まれ変わりを助けながら色素が薄くできる美白ケアを中心に行っていきます。出産後は赤ちゃんのお世話で生活リズムが狂い生活のリズムが乱れがちになりますが、質の良い睡眠が取れるように心がけることも大切です。

 

妊娠中・出産後に共通して行いたい正中線のケア 

・まずは保湿が大切!

「お腹に保湿ケア?」なんて思わないでくださいね。保湿をすると肌の新陳代謝がスムーズに行われるので、メラニン色素が蓄積された角質が剥がれ落ちやすくなります。ボディローションやボディミルク、妊娠線予防クリームなども保湿効果が優れていて、産前産後のデリケートな肌を丈夫に整えます。お風呂上がりは肌が清潔になり肌が柔なくなるため、有効成分が肌に吸収されやすくなります。余裕があれば朝も保湿ケアするのがおすすめです。

 

・ビタミンCを摂取して、お腹の中から美白をする

ビタミンCは、メラニン色素の生成を抑制して、シミや黒ずみを改善する美白効果があります。抗酸化効果もあるので、黒ずみやすい肌を透明感のある肌に整えます。新陳代謝を活性化させる効果もあり、肌内部のコラーゲンの生成を促進します。果物や野菜を積極的に摂取して、お腹の中から美白するように心がけましょう。

 

・葉酸を体の内外から摂取する

妊娠中に葉酸を摂取するとよいと言われるのですが、これには理由があります。食べもので摂取すると赤ちゃんの細胞分裂を助け、頭の良い元気な子供が生まれると言われます。また産前産後共に葉酸配合のクリームを使用すると、新陳代謝を促進してメラニン色素を排出するのを助けます。

 

・有効成分配合のサプリメントを摂取する

食事で有効成分を積極的に摂取することは大切なのですが、その補助として有効成分が配合されたサプリメントの摂取するのも効果があります。サプリメントを選ぶ時はあまり安価なものを選ばず、安全性の高い優れたサプリメントを選びましょう。また授乳中に摂取する場合は、担当医師に影響がないかどうかを確認してから使用するようにしましょう。

 

・質の良い睡眠をとるように心がけ、ストレスをためないように工夫する

夜中の授乳、おむつの取り替え、夜泣きのお世話。出産後には今まで経験したことのない生活が始まります。赤ちゃん中心の生活になるため、ついついお母さんの生活のリズムは乱れがちになります。

 

些細なことでもストレスを感じるようになり、これがシミや黒ずみの原因になります。夜眠れなければ日中赤ちゃんと一緒にお昼寝をするようにして、できるだけ休息する時間をつくるようにしましょう。

 

・医療機関でレーザー治療を行う

出産後に順調に正中線が薄くなっていく人もいるのですが、中にはホルモンの影響を強く受けて、1年以上経過しても薄くならないと悩むケースがあります。余りに気になるようなら短期間で解決する方法で、医療機関でレーザー治療を行うのもおすすめです。

 

セルフケアではどうしても改善に時間がかかってしまいますから、医療機器を使用して治療をすれば素早く肌状態を改善できます。保険適用外の治療になるので高額にはなりますが、セルフケアに使用する化粧品代や、ケアにかける時間の節約ができます。

 

 

正中線は気にしすぎなくても大丈夫

正中線で悩んでいる妊婦さんに参考にしていただきたい、正中線の情報をご紹介しました。妊娠中の正中線は時間と共に自然に薄くなり、知らない間に気にならなくなります。そのため余り深刻に悩む必要はありませんから、出産を終えてケアをしながらゆっくり回復するのを待ちましょう。

 

先輩ママの体験談でも、

「気がついたら消えていた」

「保湿ケアで回復が早かった」

 

という声がよく聞かれます。また赤ちゃんがお腹にいた勲章なんてポジティブに考えるママもいて、もし気持ちが落ち込んだら参考にするのもいいですね。

 

はじめての妊娠・出産・育児はわからないことだらけで、ついつい神経質になりがちです。先輩ママやお友達、旦那様やお母さんなど、頼りになる人にはどんどん甘えて、自分の負担を軽減してストレスがたまらないようにしましょう。

 

次々成長していく赤ちゃんの育児に奮闘していると、離乳食を始める頃には「知らない間に正中線が消えていた」というお話がほとんどですから、肩の力を抜いて育児を楽しむようにしましょう。

 

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この記事を書いた人

辻本 愛美

辻本 愛美

大手化粧品会社でビューティコンサルタントを経験。結婚退職後に友人のリクエストでエステを開始。わかりやすい美容情報をお届けします。

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