脱・マンネリメイク!チークの魔法を使ってみない?
1 チークって、頬に使っているだけじゃない?
チークといえば、頬骨に突ければ、顔色が良く見えて女性らしさをさりげなく強調できるマストアイテムですよね。英語では頬紅の事を「ブラッシュ」、フランス語では口紅と共に「ルージュ」と呼んでいます。
「チーク」は実は英語で頬の意味で、そこから和製英語ができて「チークカラー」とか商品名に付けられていたりします。古代エジプトではクレオパトラ7世がチークを使っていた記録が残されているんですよ。日本では正倉院に納められている「鳥毛立女屏風(とりげりゅうじょびょうぶ)に描かれた女性が頬紅を使っています。チークって気も遠くなるような古い昔から、数多くの女性に愛されてきたメイク製品のひとつなのです。前置きはさておき、
チークといえばどの位置につけていらっしゃいますか?
出したいイメージによって入れ方は変えるものの、目尻よりの目の下にある頬骨の一番高い部分を意識して付けるのが一般的です。丸くつければキュートで可愛らしいイメージになりますし、こめかみから斜め下にむかって入れればシャープで大人っぽいイメージになります。
でも、頬につけるだけ?
実はチークを顔の他のパーツにもつけると、顔の印象がぐーんと変えられます。その効果はシェーディング効果であったり小顔効果であったりするから驚きです。今年の春先にもちょっとイメージを変えるのに使ってみたい・チークの魔法の使い方をご紹介していきたいと思います。
2 どのパーツにチークの魔法を使えばいいの?
簡単に出来そうな方法を3パターンご紹介します。
「おでこの生え際チーク」は、シェーディング効果
生え際に入れるチークって、和装のメイクをする時にはよく使う方法です。日本人の顔立ちって、ファンデーションを塗るとのっぺらして見えやすいのですよね。生え際にチークを入れると、立体感がでる上にシェーディング効果が出て顔立ちを引き締めます。
それに生え際って、ファンデーションを自然になじませるのが難しい場所でしょう?チークを入れれば、生え際が自然に馴染み、不自然さがなくなります。色味は自然に肌色を明るく見せる「オレンジ系」がオススメですよ。
「あご先チーク」は、フェースラインのシャープ度アップ
両頬にチークをのせた後の、ブラシに残ったチークを、あご先に入れてみて。わずかにあご先が強調できるので、顔の輪郭がシャープに見せられます。右頬・左頬・あご先の3点で逆三角形を作ると、キュッと引き締まった小顔に見せられてシャープな印象になります。
あご先を小さく見せる錯覚効果の応用編です。あくまでブラシの残りのチークで量は十分ですから、つけすぎないように気をつけましょう。
血色「耳たぶチーク」
耳たぶにほんのりチークをひと塗りすると、顔色が良く見せます。耳たぶはアップヘアの時には、男性の視線が集まりやすい部分です。気になる男子に接近する日は、耳たぶチークでちょっぴりフェロモンを醸し出してみて。
もちろん大好きな彼氏とのデートの日には、必ず裏ワザで使いたいですよね。
3 チークの魔法をキメるには、やっぱりブラシ!
チークを買うとケースの中に必ず携帯用のチークブラシがセットされています。出先では便利なのですが、血色感をアップして自然に肌に馴染ませるには、携帯用のブラシでは不十分だってご存知でした?
また、肌をいたわるためにも、毛質にはこだわりを持ちたいところです。チークを入れる部分は皮膚がとても薄くデリケートで、毛質の悪いチークブラシを使い続けると、刺激でシミの数にも影響します。ナイロン毛のブラシは絶対に避け、灰リスやポニーなどの動物毛を使用した、毛質の柔らかいものを選びましょう。
・なでしこジャパンが国民栄誉賞の記念品のもらった竹田ブラシ製作所の「熊野筆」
・晃祐堂のハート型チークブラシ
・コージー本舗のチークブラシ
最近こんなチークブラシに人気が集まっているようです。汚れやブラシに吸い込んだ余分なチークをテッシュオフしたり、シャンプーやコンディショナーをして清潔に保てばブラシは一生使えます。プロ仕様の素材の良いものを、1本持ってみるのもオススメですよ。
もしかしたら、メイクでチークを重要視しない女性もいらっしゃるかもしれません。チークは頬に乗せれば顔に立体感が出せたり、女性らしい雰囲気を高めたり、美人度を高めるには大切なアイテムです。春先から日差しが明るくなってチークが映えやすくなりますし、チークの魔法で女子力を上げてみてはいかがですか?