美容の「5月病」にかからない!
からだの免疫力が落ちると、風邪を引きやすくなるのは、よく知るところ。そもそも免疫力とは、細菌やウイルスなど、身体に入り込もうとする異物に抵抗する力のことです。
この免疫力が女性の肌にも影響するって、ご存知でしたか?
春から夏への変わり目は、なんとなく肌が不調に陥る時期。「美容の5月病」にならないために、今からできることをしていきましょう。
肌の免疫力って?
免疫力は20歳前後がピークと言われています。ハタチを過ぎたら、免疫機能は落ちるいっぽうということ。でも、免疫力を意識した食事や生活習慣で、機能を挽回することは可能なんですって。体重の約15%を占める皮膚は、病原菌、紫外線や乾燥といった有害要因から身体を守ってくれており、いわば、免疫の要塞のような場所。
その中でも重要な働きをするのが、表皮の内側にある“ランゲルハンス細胞”と呼ばれる免疫細胞です。困ったことに、この細胞、ストレスを受けると働きが弱まる傾向が。ただでさえ、現代女性の生活は、ストレスフルで忙しく、生活も不規則になりがち。意識的に肌の免疫力を高めてあげる工夫が必要なのです。さて、あなたの免疫力は大丈夫? まずは、免疫力のチェックをしてみましょう。
◆免疫力テストをしてみよう
□最近、ちょっとしたことでもイライラする。
□残業してて気がついたら終電、休日も仕事ということが多い。
□階段より、エスカレーターやエレベーターを使う傾向にある。
□スポーツする時間より、寝ている時間のほうが好き。
□ときめきを感じることが少なくなった。
□睡眠時間を取っているのに、目覚めが悪い。
□肌荒れしやすい。
□冷え性で、夏もひざ掛けや靴下が手放せない。
□コンビニ好き。食事もときどきお菓子で済ませちゃう。
□理由はないけど、なんか仕事も遊びもやる気が出ない。
□心配ごとがある。
□煙草がやめられない。
いかがでしたか?
チェックマークが3個以下の方は、比較的免疫力が高め。現状維持で大丈夫です。4個~6個の方の免疫力は、低下中です。早めの対処が必要でしょう。7個以上該当された方は、免疫力が明らかにダウン。肌のお手入れやライフスタイルの改善が、今すぐ必要です。
免疫力がないと、肌はどうなるの?
肌の免疫力が低下すると、肌トラブルに対する抵抗力が弱まります。肌荒れしやすくなったり、シミやニキビができやすい、肌がぱさぱさする、透明感がなくなる、肌にハリがなくなる、などの現象が引き起こされます。
美肌とは逆の要素ばかりが強調されてしまう、いわば、今回<美容の5月病>と名付けた症状が生じます。スキンケアをしても、いつもの化粧水で何か沁みるように感じたり、愛用のクリームがべたついたりして肌になじまない、という反応が。どうしたら、肌の免疫力を上げられるのでしょう?
キレイを高める4つのこと
①<ストレスを溜めない工夫>
仕事が忙しい、心配ごとを抱えてる、という心的ストレスが続くと、ストレスに弱い免疫力は、確実に低下します。簡単で効果的な対処法は、よく笑うこと。気の合う友人や家族と楽しく会話したり、好きなことで遊んだり、という息抜きの時間を持つことが大切です。
②<質の良い睡眠>
免疫細胞がつくられる22時から26時にかけて寝るのが理想的ですが、忙しいあなたには中々むずかしいかも。どうしても寝不足のときには、30分のお昼寝をするのも効果的です。
③<バランスの良い食事>
食べ過ぎず、腹8分目にし、夜遅い食事は避けるといった基本的なことに加え、免疫のかなめである腸内環境を整えるのがポイントです。具体的には、酵素を含む生野菜や漬物・味噌・ヨーグルトなどの発酵食品を意識して取り入れるのがおすすめです。
④<適度な運動>
激しい運動でなくとも、通勤帰路で一駅前で降りて歩いてみたり、休日に好きな場所を早足で散歩してみたり、というスローエキササイズで充分です。
肌のバリア機能を上げる
キレイを高める5つめのポイントは、スキンケアで<肌のバリア機能を上げる>ことです。紫外線がどんどん強まる季節。肌の免疫力キープに欠かせないのは、保湿ケアとUVケアです。
まずは、保湿力が持続するタイプの化粧水をチョイスしてみてください。次に肌の酸化やエイジングを防止してくれる高機能美容液や美容乳液をお手入れに足して、肌の底力をあげる工夫を。5月からは、外出時にUVケア製品をつけるのもマストですね。またSPF力のあるBBクリームやファンデーションを選んで、UVカットするのも、お忘れなく。
まとめ
元気とキレイのエッセンスは免疫力にあること、おわかりいただけましたか? ポジティブな生活、良質な睡眠と食生活、適度な運動。そして肌力を上げておくスキンケア。免疫力を鍛えてくれる工夫を、あなたのライフスタイルでも早速、実践してみてくださいね。そして、外的な影響にも負けない<揺るぎないキレイ>を手にしてください。