知っておけば損をしない紫外線の基本①~UVAとUVBの違いを知ってる?~

スキンケア・美容法 ライター:

■紫外線のお話って…

 

紫外線って、これから春先の季節から、秋口まで気を付けないといけません。日焼けすると肌もゴワゴワするし、くすみやすくて美容的には困った事になるというのはご存知の方も多いですよね。「面倒だけれど肌には悪そうだし、日焼け止めくらい真面目に塗らないとダメかなぁ…。」重い腰を上げて、日焼け止めを買いに行く人も多いのではないでしょうか。

 

紫外線のお話って、掘り下げると深い深いお話がたくさんあって、関連付けるとキリがないほどにお話が広がっていきます。理解をするのは確かに面倒なのですが、理解をして紫外線防御を継続すると、あなたの老化の速度を大きく遅行させられます。

 

ズバリ紫外線とは、

「肌の老化を促進させて、肌のサビ・活性酸素を増大させる殺人光線」です。

 

誰だって、いつまでも若々しく綺麗な女性でいたいでしょう?

 

今の季節は春先、「紫外線をそろそろ気にしないといけない頃だなぁ…。」なんて、面倒がっている女性も多いのではないでしょうか。紫外線の性質や危険性を理解しておくと、紫外線対策の面倒臭さも半減すると思うのです。あなたの若々しさをいつまでも維持するためにも、紫外線について詳しく連作でご紹介をしていきたいと思います。

 

 

■太陽の光について

 

地上に届く太陽の光は、以下の3つです。

 赤外線    

□ 可視光線   

 紫外線

太陽の光にはこの3つの光があります。

最も意識しないといけない「紫外線」は、肌に悪影響を与えるので注意しないといけません。

 

■悪影響を与える”紫外線”について

 

 

紫外線は、3つのタイプの紫外線にわけられます。

 

◇UVC・短波長紫外線(~290nm)

オゾン層で防御されているので地表には届きませんが、一部地域ではオゾン層が破壊されて「オゾンホール」が出来ています。UVCに対応できる日焼け止めはありません。

 

◇UVB・中波長紫外線(290~320nm)

春先~秋口に注意したい紫外線です。

 

◇UVA・長波長紫外線(320~400nm)

波長が長い紫外線で、物質を透過しやすい性質を持っています。季節ごとではなく、一年中注意しないといけない紫外線です。

 

※紫外線の波長の長さは「nm(ナノメートル)」という単位で表されます。国際単位系(SI)の長さの単位で、1nmは10億分の1m、もしくは100万分の1mmです。

 

テレビで日焼け止めのCMを見ていると、

UVA対応の日焼け止めのCM

UVB対応の日焼け止めのCM

この2つのタイプのCMにわかれているのに気が付いていましたか?

 

紫外線のお話って、2つの紫外線が頭の中でごちゃ混ぜになってしまっている人が多いのです。

 

UVA対応の日焼け止めのCMでは、「一年中気を付けないと!」と言ってるのに対し、UVB対応の日焼け止めのCMでは「夏場の日焼けを避けるために!」と言っています。

 

2つの紫外線の違いを理解していないと、難しいと感じてしまうのです。

 

「UVA」と「UVB」は、

1 肌にダメージを与える位置が違う

2 気をつける季節が違う

この事を理解してから、生活シーンに合わせて紫外線対策をするのが理想と言えます。

 

 

 

「UVA」と「UVB」の違いってなに?

 

さてでは引き続き、「UVA」と「UVB」の違いについてご紹介をしていきます。

 

~ UVA ~

光の波長が長く、じわじわ肌の奥底にある「真皮層(若さを保つ層)」を破壊していきます。太陽から届く約9割の光は「UVA」で、肌のハリや弾力を失わせていくのはこの紫外線です。

 

光老化」という言葉はご存知でしょうか。

 

一年中ほとんど量は変化せず、じわじわダメージを肌に貯金する悪玉紫外線です。言葉の通り、肌の老化をUVAが加速させます。真皮層に届き、シワ・タルミの原因になる紫外線と覚えておきましょう。UVAはメラニン色素を酸化させる力も持っていて、肌をくすんだ色味にします。

 

◆UVAの日焼け・サンタン(色素沈着)◆

サンバーンの状態から落ち着くと「サンタン」の状態になります。じわじわUVAを受け続けた場合は、いきなり「サンタン」を起こします。サンバーンを起こした後のサンタンの場合、皮膚が剥ける・肌がガサガサする・肌荒れを起こすなどの症状が出ます。UVAが原因のサンタンの場合でも、肌がゴワついて肌荒れを起こし、艶なくくすみやすくなります。いきなり美白化粧品は肌に負担になるので、最初は保湿メインでスキンケアをしましょう。

 

 

~ UVB ~

光の波長はUVAよりも短く、太陽から届く量は約1割と少ないです。UVBは肌へ及ぼす悪影響がとても強いです。「お天気のいい日に長時間外出をしたら、肌が真っ赤になって痛い。」というのは誰でも経験があるでしょう?これはUVBが原因で、メラニン色素の製造工場・メラノサイトを刺激して、シミやソバカスの原因になる紫外線と覚えておきましょう。短時間で肌に悪影響を与える力が非常に強く、肌表面の表皮細胞(0.2~0.3mm)やDNAを損傷させるなどの生体への影響が強いです。

 

 

◆ UVB保日焼け・サンバーン(日焼けによる炎症・火傷)◆

 

・休暇に海水浴やプールに行った。

・友達と屋外でバーベキューをした。

 

こういった時に起こりやすいのが「サンバーン」です。強いUVBを長時間浴びる事で、火傷をしたような炎症が起こります。ひどい場合は水ぶくれになる事もあり、この場合は皮膚科の診察も必要になります。肌が赤く腫れて痛みを生じ、肌のDNAにも強い損傷が起こります。万が一サンバーンを起こした時は、ただただ冷やすのみで、火傷をした時と同じ対応です。

 

いかがでしたでしょうか?

意識しないといけない紫外線は、「UVA」と「UVB」の2つだという事を、まず最初に覚えておきましょう。

 

UVAは一年中量が変わらず、じわじわ肌の若さを保つ部分を破壊する紫外線。

UVBは春先から秋口に強くなり、急激に肌に悪影響を与える紫外線。

 

このため生活シーンや出かける先によって、日焼け止めを使い分けするのが望ましいのです。

 

まだまだ紫外線について掘り下げてご紹介をして参ります。堅苦しいお話なのですが、ご自身の肌のためにも理解していただけると幸いです。

 

(次のページ)知っておけば損をしない紫外線の基本②~紫外線量の変化~

 

この記事を書いた人

辻本 愛美

辻本 愛美

大手化粧品会社でビューティコンサルタントを経験。結婚退職後に友人のリクエストでエステを開始。わかりやすい美容情報をお届けします。

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