<スーパーフード>アマランサスとは?
スーパーフードアマランサスってご存知ですか?
健康・美容・ダイエットのために、いま雑穀がとても注目されています。数多くの雑穀の中で、「アマランサス」も注目されている雑穀の一つです。実はこのアマランサス、NASAが宇宙食として認めるスーパーフード、「キヌア」に負けない栄養価があります。スペースシャトル内で栽培実験が行われるほどの「スーパーグレイン(驚異の穀物)」です。そんなに栄養価が高いなら、日常の調理に取り入れてみたいものですよね。
それでは、アマランサスの歴史や効果効能などをご紹介していきます。
アマランサスの歴史はこんなに古い
驚くなかれ、紀元前5000年前頃には古代インカ帝国で栽培されていて、豆やトウモロコシに並ぶ大切な食材だったと記録が残されています。16世紀にインカ帝国がスペインによって征服されて、宗教的にも食材としても大切なアマランサスの栽培が禁止されてしまいます。この後は観賞用植物としてヨーロッパに伝わります。荒地でも栽培が簡単なため、インド・ネパールで栽培されるようになりました。
日本には江戸時代に伝来しています。江戸時代末期には、東北地方で「赤粟」で栽培されはじめました。今でも岩手県や秋田県、山形県などで完全無農薬で栽培されていて、雑穀ブームに乗って人気が急上昇しています。修行僧が修行中に食べる食材としていたことから、「仙人穀」とも呼ばれています。
雑穀ブームの始まりは1970年代です。「米国科学アカデミー」が、「アマランサス」や「キヌア」などの栄養価の高さに注目をした事が始まりです。最近ではアレルギー反応が少ないことから、食品アレルギーを持つ方やアトピー性皮膚炎の改善食として使われています。
世界が認める「アマランサス」の秘めたる力
NASAで宇宙飛行士の宇宙食として取り入れられたり、世界保健機構(WHO)ではアマランサスを「未来の植物」と呼んだりしています。アマランサスは高栄養価穀物として世界が認めています。
原産地はキヌアと同じく南米ペルーです。穀実用・野菜用・観賞用などさまざまな種類があります。抜群の栄養バランスが確認されていて、グルテンフリーで低アレルギーな穀物です。
さて、アマランサスの秘めたる力は以下の通りです。
【photo by www.zakkokuya-honoka.com】
・免疫力アップ、アンチエイジング効果が期待できます。
・白米の約2倍タンパク質を含んでいて、必須アミノ酸のバランスが良いです。
・アマランサスに含まれるタンパク質は溶解性が高いので、白米と比較をすると3倍以上消化が良いといわれます。
・アマランサスに含まれる油と植物ステロールは、悪玉コレステロールや中性脂肪などのコレステロール値を下げます。
・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄分はキヌアよりも含有率が高いです。
白米と比較すると、鉄分は7.5倍、カルシウムは31.8倍です。
・鉄分はキヌアと比較すると約1.5倍です。
・食物繊維の含有率が高いため、整腸効果が高く、デトックス効果も認められます。
・ビタミンA・C・E・、B5・B6、葉酸、ナイアシン、ビタミンB2など、ビタミンやミネラルの含有率も高く、抗酸化機能も優れています。
女性のアンチエイジングを助けるビタミン・ミネラルの栄養素も多く含有しています。コラーゲンの生成に必要なタンパク質、必須アミノ酸のリジンなど、美肌効果を高めます。生理痛や月経前症候群(PMS)に悩む女性には、亜鉛やビタミンB郡に摂取が効果アリと言われていて、この栄養素もたくさん含んできます。
「アマランサス」をおいしく食べましょう!
アマランサスを美味しく食べるには、どのように調理をすれば良いでしょうか?あえて一番簡単な方法をご紹介しますと、炊飯器で白米と一緒に炊いて食べる方法がベストです。この時スーパーフードのキヌアも一緒に混ぜて炊くというのもおすすめです。
アマランサスは「タラコ」に似た食感があるそうです。パスタを茹でて最後に混ぜたり、茹でた野菜や野菜炒めに混ぜたりと、使い方はアイデア次第です。雑穀ブレッドとしてパン生地に混ぜて焼いたり、カップケーキの生地に混ぜて焼くというのもアリです。
クックパッドにも調理レシピがたくさん掲載されていますから、参考にしてオリジナルレシピを考えてみるのも素敵ですね!
アマランサスって、驚くような効果を持っている「スーパーフード」です。高栄養価で魅力的なアマランサスを、健康維持や美肌・ダイエットのために、毎日少しずつ摂取するようにしてみてはいかがでしょうか。