美魔女の心理学とナチュラルエイジ

アンチエイジング

美魔女とは、光文社が発行するファッション雑誌『美STORY』による造語。才色兼備の35歳以上の女性を指します。公式サイトでは、「外見美」「知的美」を両立、包括する「才色美」な美しき大人の女性達と定義されています。特に大学生の子供さんがいるのに18才位にしか見えない実年齢は48才美魔女は代表的女性。ボディコンの体の線を強調するファッション。髪はロングで大きなリボン飾り。こうした美魔女軍団がマスコミの寵児となっています。でも、何かチグハグ感があるのですね。

本来のアンチエージングの発想は、いかに外貌美をキープするというのでなく、むしろ、「自然に寄り沿い自然の食物の力を借りれば、みずみずしい細胞が手に入りますよ」という健康に留意した発想だったように思えます。たかがアンチエイジング、されどアンチエージングで、その意味は、なかなか深いものがあると思われます。今回は「美魔女」のアンチエージングをキッカケとして、ナチュラルな年の重ね方、また、心豊かなるアンチエージングの意味を考えてみましょう。 


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【1】言葉や態度からあふれ出てくる“若返りへの執着心”

美魔女は「キレイ」「若いね」と言われることに喜びを感じているよう。でも、実年齢はそうでないのに、美魔女たちは、それに執着して、アンチエージングが趣味と生きがいみたいになってしまっている…もう、もどってこない時間なのに…。この侘しさに気付いていないかもしれません。そこには、厳然とした時間の存在が横たわっています。いわば、人の生の壁ですが、誰もここを乗り越えられる人はいません。少し時間に抵抗する位です。ですから、整形手術で皮膚を引っ張っても、オイルマッサージしても、皮膚は時間と共に老化していくのです。そんな様子に男性たちは、案外冷静で、むしろ、痛い人とさえ思われているようです。


【2】「見られている」という自意識過剰さ

美魔女は「見られていたい」という意識が人一倍強く、男性は理解できません。そういう女性は、女子力を磨かなきゃと女性同士で群れたがる傾向にあり、男性を置いてけぼりにしています。もともとメイクをしない男性に、アンチエイジングは理解不可能。美魔女が、美にお金や時間をかけるほど、その気持ちはどんどん引いていってしまうということになりかねません。

側にいる男性にとっては「何だかいつも、私みたいに若くいてね。」と要望されているような圧迫感を感じてしまうでしょう。また、常に自己顕示欲が強い女性ですから、いつも褒めてもらいたいということがあるので、男性は何だか安らげないという訳です。何十年も自分の外貌に磨きをかけてきた美魔女は絶対的自信で「こんないい女と一緒にいられて、あなたはハッピーな男性だわ。」と言われている様な気がして落ち着けないかもしれませんね。



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【3】SNSでの過剰なアピールで引いてしまう男性も…

「美魔女は、自己顕示欲が強いため、何かと言えば美やライフスタイルを楽しむ自分を発信するのが好きです。けれどもここにも「美しい私を見て!」「ほめて!」「いいねをクリックして!」とか要求されると、何だか鼻についてきますね。美容情報や自撮り写真なんか、倒錯の世界にみえてしまうのです。男性から見たら「面倒くさそうな女」という結論に達しかねません。


【4】外見と実態の違和感が見え隠れ

見た目が若くとも、実年齢は違う。話し方、仕草などは実年齢がつい出てしまうわけで決して変われないのですから、そのあたりがいびつに見えてしまいますね。そうした若作りをしようとしていること事態が、何だか痛々しく見えてしまうという訳です。ファッションも言動も若作りというけれど、実年齢はいくつ?ということになってしまい、何となく不自然な存在となってしまうのです。というのも、道理で無理なことを、執念と執着で行っているからです。時間は流れ、若かった時の美魔女は、もう存在しません。それを何とか「時間よ!止れ!とねじ播きしても、無理なものは無理なのです。


【5】ダイエットしすぎの体は男性目線からは痩せすぎで痛い

若いうちは細い女性の方が好まれますが、年齢を重ねるにつれ、男性はどちらかといえばふくよかな女性を求めるようになります。また、パートナーとの食事は、大人のカップルにとって大切な時間。年中ダイエットを公言していれば、楽しいはずの食卓も、ぎすぎすしたものになってしまうかもしれません。メディアで紹介される美魔女達もスリムな方が多いですが、男性から見ると、痩せすぎに見えているようです。つまり、男性が結婚に求める「心安らげる女性のタイプ」というのとは、美魔女は反対のタイブということになるのでしょうか。

【photo by natural-elements.jp】

 

【6】自然に沿ったアンチエージングに着目しよう!

アンチエージングとは時間に抗うこと。けれど、そんなことは所詮、無理。ただ、時間を老化から少し伸ばしただけです。そういう意味で、アンチエージング・若返りも極限までいくと、不自然になってしまいます。自然でないものは、時間というものに淘汰をされてしまうことは必定でしょう。もとより、アンチエージングの老化予防という発想は、もう少し穏やかなスタンスで、披露されてきたものだったでしょう。

現代人は食品添加物とか、肉等の飽食で酸性体質に傾いています。そうすると、体の酸素が酸化して、活性製酸素が発生しやすくなります。それがアトピーとか風邪とかがひきやすい原因になったりするケースも多く、活性酸素をあなどっていると、最悪の場合は、ガン化する可能性だってあります。活性酸素を阻止することで、細胞が瑞々しく活性化すれば、弱った内臓も修復され元気を取り戻し、湿疹やニキビ肌の人も、健康な肌を取り戻せたりします。

ともすると、アンチエージングは美容にのみ言及され、美魔女の存在がクローズアップされがち。ですが、アンチエージングとは、もっと地味な分野に貢献しているものでしょう。アンチエージングは美容の問題というより自然のエネルギーを取りいれ、細胞活性化とか内臓復元復活などの健康問題でもあります。自然の葉っぱのエネルギーを活用したアンチエージングも忘れて欲しくありません。


【7】「ファイトケミカル」葉っぱの力

「ファイトケミカル」という言葉知っていらっしゃいますか? ファイトケミカルの「ファイト」とは、ギリシャ語で「植物」のこと。植物が紫外線の害や虫などから防御するために作り出された物質なのです。 実は、この物質の抗酸化力が、体調調節に深く関わっているということが最近分かってきました。

これは、言わば、葉っぱのアンチエージングというものなのです。植物は、強い紫外線や雨風にさらされても移動できないため、酸化を防ぐ抗酸化力とか、抗菌力を持って身を守ってきました。こうした植物の力が、私たちの体を元気にしてくれる力を秘めています。その力は植物栄養素と呼ばれています。野菜、果物、豆類、芋類、海藻、お茶やハーブなど、植物性食品の色素や香り、アクなどの成分から発見された化学物質です。これはポりフェノールと呼ばれています。

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【8】ヨモギ、ノビル、ドクダミの葉の効能

こう言いますと難しそうですが、例えば、身の回りにある雑草の葉っぱにも、たくさんの自然の恵みがあります。例えば、ヨモギとかノビル。道端や川原に見つけられます。十薬という別名を持つドクダミの葉も、そここに見つけられます。

・ヨモギは、カロテン、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄などのバランスがいい栄養素を含まれます。鉄分が多く、血圧降下の効能もあります。

・ノビルの含硫化合物には、ビタミンB1の吸収率を高めたり、抗ガン、抗菌、免疫賦活などに役立つと考えられています。カロテン、ビタミンK、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛などを含んでいます。夜盲症の改善や皮膚及び粘膜を健全にする効能もあります。

・ドクダミにも、多くの種類のフラボノイドが含まれています。血管を拡張させたり、尿の排出を促進したり、炎症を抑える効果があります。ドクダミに含まれるルチンには、血管の透過性を適度に保つ役割をします。また、カリウムが多いので、 高血圧を予防する効果また、尿の排出を促進し、食物繊維で便秘を改善するデトックス作用もあります。また、炎症を抑制する効果と新陳代謝を促すので内外ともども美肌効果が得られます。アトピー性皮膚炎にも効果が期待されています。

このように、身近なところにも肌を美しくしてくれる雑草があります。ヨモギはヨモギ餅にして食べますが、お好み焼きとして食べても味わい深いものです。鉄分が多いのも嬉しいですね。ノビルのカロテンは多く、免疫賦活になるのも貴重です。ドクダミのデトックス作用は有名ですが、お風呂に浮かべたりすると、アトピーも治るとか…また、ドクダミを使って自家製の化粧水を作ることもできます。こちらも、美肌づくりにいいとか巷の話題です。


終わりに

若さへの回避現象…それが美魔女にはあるのかもしれません。でも、いつでも過去を最大公約数として、若かった時の素肌、その美しさを追い求めたとしても、それは本当の若さではないのです。逝き過ぎてしまった時間を惜別していても、時間は永遠には戻りません。過去を基準とした人生は、未来への時間をおろそかにしてしまう危惧もあります。中年になった時見えるもの、また、老いた時見えるものは、どんなものか実体験しないと人は分からないものなのです。その実態をよく見て、皴も人生の勲章…泣いて笑って怒って、そうやって私の人生は流れていった…そう思えるとき、刻まれた皴もシミも美しく見えるかもしれません。アンチエイジングはナチュラルな領域で楽しんでいるくらいが幸せなのですね。

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