甘酒は肌に塗っても効果的?甘酒パック・化粧水の作り方
冬なると身近な甘酒ですが、この時期にしか飲まないのはもったいない!というのも、女性の美容と健康には、甘酒が大きな効果をもたらしてくれるからです。
「甘酒は健康に良い」とはよく聞きますが、その効能・使い方を正確に知っているでしょうか。甘酒の特性を理解して日常的に摂取すれば、健康的で美しいお肌を保てます。
その上、実はこの甘酒、飲むだけでなく肌に塗ることもできてしまうのです。早速、甘酒の効果やお肌に塗る方法について確認してまいりましょう。
甘酒の効果とは?
「飲む点滴」として知られる甘酒は、その呼び名の通り健康に効果的な飲み物です。具体的にどのような効果があるのかというと、次のようになります。
▶便秘解消
オリゴ糖、食物繊維の働きで便通を改善。
▶美白効果・美肌効果
豊富に含まれるビタミンB群でお肌が健康的に。
▶アンチエイジング効果
100種類以上の酵素を補うことで、元来体に備わる消化酵素を代謝に回すことができ、細胞の若返りが促進されます。
▶食べ過ぎ防止
血糖値を下げるブドウ糖の働きにより、過食を防ぎます。
▶保湿効果
甘酒に含まれるビタミンB2でお肌の潤い・弾力を取り戻します。
これほどの効果があることを考えれば、「飲む点滴」と称されるのも納得ですね。甘酒に含まれている豊富な栄養素が、健康と美容に効果を与えているのです。
甘酒に含まれている成分について
甘酒の効果については確認できましたが、さらに踏み込んで、具体的にはどのような成分が含まれているのでしょう。甘酒の主要な成分を挙げてみると以下の通りになります。
▶100種類以上の酵素
100種類以上の酵素のうち代表的なのは、デンプンをブドウ糖に分解するアミラーゼ、脂肪を脂肪酸に変えるリパーゼ、植物繊維をオリゴ糖に分解するセルラーゼ、タンパク質をアミノ酸に分解するプロテラーゼです。
▶コウジ酸
コウジ酸はシミ・ソバカスを予防・改善する効果、メラニン色素を抑える効果があります。お肌の美白に優れた成分です。
▶パントテン酸
パントテン酸にも美白効果があり、代謝に関する補酵素の作用を補助する働きをします。
パントテン酸を補給することで、大人ニキビやニキビによる色素沈着の予防、シミの予防を行なえます。
▶イノシトール
イノシトールは、神経機能を保つ役目を果たすとともに、血管に余計な脂肪が蓄積するのを防いでくれます。
▶ビオチン
これは「補酵素」と呼ばれるもので、酵素の機能を補助して健康的な皮膚・髪を保ちます。さらに、疲労回復、アトピー性皮膚炎の治療にもその力を発揮します。
▶ビタミンB群
ビタミンB群は優れた美容効果が備わった万能な成分で、新陳代謝の活性化、免疫力向上、老化防止、精神安定などに効きます。中でも、肌の保湿・ハリを促進するビタミンB2、美しい髪を作り、月経・つわりの症状を和らげるビタミンB6、貧血予防・不眠症予防になるビタミンB12は、女性にはとても嬉しい成分ですね。
甘酒には2種類ある!どっちが効果的なの?
美容に気を配る人には欠かせない甘酒ですが、甘酒であれば何でも美容に良い、というワケではありません。甘酒には2種類あり、そのうち一方が美容に良いのです。
2種類の甘酒って?
▶発酵させた米麹を使用した甘酒
▶酒粕をお湯に溶かし、砂糖を加えた甘酒
そして、この2つのうち、美容に効くのは米麹で作った甘酒です。
厳密に言うと、「飲む点滴」と呼ばれるのは米麹の甘酒なんですね。こちらの甘酒には抗酸化作用があり、老化の防止、メラニン色素の発生を抑え、白いお肌を作り出す働きが備わっているのです。
さらに、余計な砂糖が加えられておらず、ノンアルコールであるという特徴もあります。もちろん、酒粕で作った甘酒が悪いというわけではありません。
しかし、糖分を含んでいるという点を考慮に入れると、ダイエットには向いていないと言えます。したがって、美容目的で甘酒を利用するのであれば、米麹の甘酒を選ぶのが賢明です。
飲むだけではもったいない!甘酒はパックや化粧水として肌に塗ろう
さて、朝に一杯飲むと集中力が続き、夜に一杯飲むと疲労感を取ってくれる甘酒を、飲むだけで終わらせていませんか?飲むだけでは、非常にもったいないんです!
皆がうらやむような美しいお肌を作るには、甘酒を顔に塗りましょう。顔のお肌に塗る一番の方法は、甘酒パックを作ること。
用意するものは、乾燥米麹200g、水300ml、ハチミツ大さじ1のみです。
まずは、米麹と水2つを炊飯器に入れ、濡れ布巾をかけて保温し、8時間寝かせます。次に、でき上がった甘酒を大さじ1杯とハチミツ大さじ1杯を混ぜ合わせます。これを顔に塗り、10分~15分ほど経ったら水で洗い流しましょう。
一方で、砂糖を加えていない酒粕を利用する場合には、酒粕100gと日本酒300mlを用意します。最初に酒粕をよく練り、そこに日本酒を加えればパックの出来上がりです。こちらも、10∼15分顔の上にのせ、洗い流して使用します。
さらに、パックだけでなく、甘酒の化粧水も簡単に作ることができます。
用意するものは、甘酒10g、精製水100ml、グリセリン小さじ1杯です。これらを小さなボトルに入れてよく振り、一夜寝かせておくと化粧水のできあがりです。
今日からふっくらもちもち、甘酒美女に♡
甘酒を利用した美容法は、何より手軽に行なえるのが魅力的です。甘酒を飲み、パックも作ることで、お肌も体も健康な状態を保てるのです。
「継続は力なり」ではありませんが、「継続は美女なり」です。毎日の生活に甘酒を取り入れて、陶器のような、白く美しいもちもちフェイスを自分のものにしてくださいね。