30代からは”洗いすぎ”にご注意!

スキンケア・美容法

30歳を過ぎると洗いすぎちゃダメ!それってどうして…?

日本人って、とにかく洗浄好きでキレイ好きな人が多いのです。朝はしっかり洗顔をしてからスキンケアをしてメイクをするし、帰宅後は洗浄力の強いオイルでメイクオフをしてから丁寧に洗顔。夜に入浴する時は、体調がすぐれなくてもシャンプーやトリートメントを欠かしませんし、もちろんボディクレンジングも手抜きナシ!

 

時には古い角質を除去するために、お気に入りのピーリング剤を使ってスペシャルケアをするのが習慣になっているという方も多いのではないでしょうか。その上朝には仕事や学校に行く前にシャワーを浴びて、すっきりしてから一日をスタートしたいと、とにかくいつでも清潔にしておきたい人が多いのでは?

 

そのせいで20歳代の頃はあまり気にならなかった肌の乾燥が、30歳代を過ぎてすごく気になるようになったという女性が急増しています。実はコレ、今まであなたが当たり前にやっていた「洗いすぎ」が原因かも?

 

30歳代を過ぎると、洗い過ぎにはものすごく注意をしないといけないのですが、どうしてだかわかりますか?それでは30歳代を過ぎると洗い過ぎには注意をしないといけない理由を、ご紹介していきたいと思います。

 

 

 

洗いすぎは肌の天然の保湿クリーム「皮脂膜」を剥がす


「皮脂膜」という肌を守る膜が、肌表面にあるのはご存知でしょうか。皮脂膜は、「皮脂」と「汗」が肌表面で混じり合ってできる「天然の保湿クリーム」です。自分が知らず知らずに作り出している皮脂膜のバリア機能の質の良さは、どんなに高級で高額なクリームを持ってきても勝てません。

 

皮脂は1日に約1~2g程度分泌されていて、最も盛んに分泌されるようになるのは思春期以降です。10歳代前半から20歳を過ぎる頃まで、特に夏場にはすぐに皮脂で肌がテカついて恥ずかしい思いをした記憶をお持ちの人も多いと思います。

 

30歳を過ぎた方、40歳を過ぎた方、思い出してみてください。今の年齢でも20歳の頃と同じスピードで、肌がテカテカに光ってきますか?年齢と共に皮脂の分泌量はどんどん低下していくので、20歳の頃と同じ状態でテカることは当然ですがありえません。

 

 

 

肌を弱酸性に保つ「アルカリ中和能」が低下する

皮脂膜は肌表面のPHバランスを、弱酸性(PH4.5~6.0)の健康な肌状態に保つ働きを持っています。肌に侵入しようとする細菌やカビは酸に弱く、肌を弱酸性に保てば肌のトラブルを防げるのです。

 

・皮脂に含まれるトリグリセリド・遊離脂肪酸・ジグリセリド

・汗に含まれる乳酸・アミノ酸

 

これらの酸性物質が皮膚表面で自然と混じり合って、天然の保湿クリーム・皮脂膜を作ります。洗浄すれば皮脂膜は流れてしまいますが、健康な肌なら酸性物質がアルカリ成分を中和してくれます。肌質によって回復するスピードは異なりますが、早い人なら15分、時間のかかる人なら2時間程度で肌のPHを弱酸性に戻します。肌のPHを弱酸性に安定させようとする働きを、「アルカリ中和能」といいます。

 

ただし、年齢と共にアルカリ成分を中和する力とスピードが落ちていきます。肌がアルカリ性に傾く時間が長くなると、肌は細菌や外部からの刺激を受けやすくなります。特に冬場は気温が低下していて皮脂や汗の分泌する力が低くなっていますから、肌の痒みや赤みで悩む人が増えるのです。皮脂膜の形成と同じく、アルカリ中和能も年齢と共に低下していきます。

 

 

 

肌内部の保湿成分が減少するのも原因

手で触れられる肌の一番表面の部分を「表皮」といいます。表皮は角質層・顆粒層・有棘層・基底層の4つの層から構成されています。基底層で生まれた細胞は角質層まで押し上げられ、約1ヶ月程度で垢となって剥がれ落ちる「新陳代謝」をしています。

 

表皮はわずか0.1~0.3mm程度とものすごく薄いです。細胞のひとつひとつには天然保湿因子(NMF)があり、細胞間を埋める細胞間脂質にもたっぷりと水分を含む働きを持っています。この潤い成分が皮脂膜と同じように、外部からの異物の侵入を防ぎ、健康な肌状態を維持しています。

 

ただし加齢と共に表皮は薄くなる傾向があり、肌内部の保湿成分も減少するので肌は乾燥しやすくなります。

 

 

 

肌の潤い成分を逃がさないようにするためにも

洗いすぎると肌の天然クリームの皮脂膜を剥がしてしまうので、肌内部の潤い成分も蒸発しやすくなります。20代の頃には活発に働いていた皮脂膜の再生機能やアルカリ中和能も、30歳代を過ぎると低下しますし肌内部の保水力も減少します。洗いすぎが原因で肌は乾燥して肌荒れやシワの原因になりますし、見た目も老けて見られるようるという残念な結果を招きやすくなるのを覚えておきましょう。

 

□ 一日に何度も洗いすぎない

□ 力を入れすぎない

□ 洗浄力の高すぎる洗浄剤は使用しない

□ 洗浄剤を洗い流す時には高すぎる水温で洗い流さない

□ 季節の気温や湿度に合わせて洗浄剤や保湿化粧品を変える

 

洗う時にはこのようなことに注意をして、大切な肌の潤いや保護膜を剥がさないように注意をして洗浄するよう心がけましょう。

 

 

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