これから結婚するあなたへ、知っておいてほしい結婚の理想と現実について
最近では日本でも欧米に劣らず離婚率が年々伸びてきているようですが、その原因って一体なんでしょう?
離婚の原因で多いのが、借金、暴力、浮気、ギャンブル、アルコール中毒、生活の不一致、価値観の違いといったものがあるようですが、どうしてわざわざお金をかけて豪華な結婚式を挙げたり、子供まで作っているにもかかわらずに別れてしまうのでしょうか?
今回はこれから結婚する女子達へ、知っておいて欲しい結婚の理想と現実について解説していきます。
■結婚の理想と現実の違いについて
結婚したい、と年頃の女子達はみんな願っているようですが、それは結婚というスタイルに憧れているだけではありませんか?
結婚というスタイルとは、
●婚約指輪は給料の3か月分が相場
●豪華な結婚式を挙げる
●新婚旅行は海外でリッチに
●新居は新築の戸建てもしくは新築の高級マンション
●車は新車の流行りのモデル
●子供は2人以上
こういった幸せな家族のドラマみたいなスタイルをそのまま理想の結婚の形と思い込んでいませんか?
実は結婚しても長続きする夫婦というのは、お金を節約するため、将来に備えて少しでも貯蓄するためにと結婚式は地味に、もしくは挙げないといったカップルが多いようです。
お金持ちや高収入の人、親が挙式代や新居の資金を出してくれるのであれば問題ありませんが、結婚して新生活をスタートさせる際に、結婚式や新居といった事で何十年もの長いローンを組んでスタート時点から大きな借金を背負ってしまっては、何かちょっとしたトラブルがあっただけでも、すぐに借金地獄にはまってしまって生活自体が壊れていくといった事もあります。
新居のために何十年といった長いローンを組んでも大丈夫な家庭というのは、大抵独身時代に貯金を溜めているといったある程度の頭金が出せる夫婦、もしくは共働き、夫の職業が高収入で安定しているといった好条件が揃っている人達です。
これは「幸せな結婚生活とはこういうものだ」といったテレビのCMやホームドラマを観て覚えた理想の結婚像の妄想にはまってしまったからです。
特に一人暮らしの経験がないと、家計をきりもりする能力や節約するといった智慧も育たないので、新婚当初から浪費を繰り返してしまうといった失敗も多いようです。
これがもしも親元に長くいた人でも、結婚前に数百万円といったまとまった貯金を溜めていた人であればまだ良いのですが、今までに実家から仕事に通っていっても、実家にはろくに食費も渡さずに、貯金もした事がない人となると、結婚してから初めて家計をやりくりする術を身に付けるまでが大変です。
きちんと節約して貯蓄していく意識があればよいのですが、結婚してからもそういった意識が芽生えないとなると、子供を作っても生活していくのが厳しいでしょう。
子供を2人以上作るのは素晴らしい事ですが、もしも育てていくお金がない場合には、たくさん産んでも生活が大変になって家計が破綻してしまいます。
結婚に失敗しないためには、まずは、
●自分の価値観を定める事(結婚式を世の中全ての人が挙げている訳ではない、結婚している家庭がみんな家を新築したり新築マンションを購入していない事を理解する)
●独身時代に少しでも多く貯金しておく事(その貯金力が結婚生活の安定を左右します)
●計画性を持って結婚する事(子供を作る人数など)
●車や家といった大きな買い物をする時には、シュミレーションをしっかり立ててから実行に移す事
結婚に限らずに人生において周りに振り回されないように生活していくためには、自分の幸せ、家族の幸せをまずは第一に考えて計画性を持って生活していきましょう。
■結婚してから起こりがちな失敗のパターン
結婚してから、常に生活が安定しているとは限りません。これから起こりがちな失敗のパターンについて説明していきます。
●夫もしくは妻が転勤
最初から転勤があるとわかっているのであれば、マイホームの購入は避けておいた方が良いかもしれません。単身赴任になる可能性も高いので、そういった時にもしも住宅ローンがあったら支払えなくなるリスクが高いです。せっかく購入したマイホームも、ローンが払えずに二束三文で手放さざるを得なくなった家庭も多いようです。
そうなってしまっては、後は長い住宅ローンといった借金だけが残ってしまいます。
●子供の進学先が遠方もしくは私立
最近では公立の中高一貫校が人気を呼んでいます。
もしかすると自分の子供が遠方の学校に進学した時には通学が大変になるので、引っ越しをしなければいけなくなったり、遠くまで毎日のように送り迎えが必要になる事もあります。私立に入学した場合には、公立の何倍もの高額な教育費を支払い続けていく事になりますので、そういった子供の将来の事も考えてからマイホームの購入に踏み切るようにしましょう。
子供が小学校、もしくは中学校に入学した辺りからだいたいの進路が見えてくるようになります。
●親の介護
親が高齢になって介護が必要となった場合に、実家と自分達の家が遠かったり、マンションといった住居スペースが狭い場合だと同居するのも難しくなります。そういった近い将来に起こりうる可能性も考えてから住宅の購入に踏み切りましょう。
●災害多発地域によりやむをえなく立ち退き
もしも水害や地震、台風多発地帯によって、住居を立ち退きしなければいけなくなる場合もあります。安い物件だからと土地のリサーチをせずに、購入に踏み切るのはやめましょう。海抜地帯に戸建てを建てるのもNGです。
上記に挙げたような状況は、高い確率で誰にでも起こりうる事です。
結婚する前もしくは結婚したら、こういった事が起きるかもしれないと常に意識して生活していく事が大切です。近未来に起こりうるリスクを把握できるようになると、自然といつそういった状況に陥っても大丈夫なように貯蓄したり、時間や場所に囚われない仕事を選んだりといった風に、危機管理能力が養えるようになります。
その力が結婚生活を安定したものにしていくので、生活能力を高めるためにもしっかりとマスターしていって下さい。
■リスクの少ない結婚生活を送るためには
これから結婚後に、リスクの少ない生活を送っていくためのノウハウについて解説していきます。
●婚約指輪について
婚約指輪は絶対に給料の3か月分と決まっている訳ではありません。
でもやはりプロポーズする際には、何か記念として残るような素敵な物をプレゼントしたいですよね。そんな時はいかにも婚約指輪といった盾詰めデザインのダイヤモンドではなく、普段でも、ちょっとしたお出かけでも使えるようなデザインの物を選ぶと良いです。
普通のサラリーマン家庭だったら、結婚してからそう宝石なんて購入出来ないので、婚約指輪に普段使い出来るデザインの物を選んでおくと、結婚してからも長く活用する事が出来ます。
その値段もローンを組まなくては買えないといった高価な物ではなく、無理なく支払える値段に押さえておきましょう。
●住宅購入について
住宅の購入もいきなり新しい土地に購入してしまうと、実際に住んでみたら、
・交通の便が悪い
・教育環境があまりよくない
・治安が悪い
・災害が多い
・地盤がゆるい
・地域になじみにくい
・工場の排気ガス、高圧電線などの電磁波被害がある
といった問題が、後になって浮上してくる場合もあります。でも、何十年といった長いローンを組んでしまった後では、引っ越したくてもどうする事もできません。だからといって賃貸生活では家賃をずっと払い続けないといけないので、お金がもったいないといった気持ちもあるでしょう。
でも家を建てたり新築マンションを購入するとなると、何十年もローンを払い続けなければいけない、そういったリスクを回避するコツとしては、中古物件に「お試し」としてまずは賃貸契約を結んで住む事です。
この中古物件だったら価格も手ごろだし購入してもいいかな、と思える物件があったら、まずは賃貸でお試しで住んでみれる物件が最近流行っているのです。
そして実際に暫くの間生活してみて、もしも気に入った場合には購入する事もできます。その際には、それまで支払ってきた家賃の一部を住宅購入費に充てる事が出来ます。これだったら、いきなり物件を購入して後で失敗したといったリスクも回避できるから安心ですね。家というものは人生最大の大きな買い物なので、決断を急がずにじっくりと土地のリサーチをしていきながら購入していって下さい。
■まとめ
今回は幸せな結婚生活を送るためのノウハウについて解説していきましたがきちんと理解していただけたでしょうか?
最近では大恋愛をしてたとえ愛し合って結婚したとしても、結婚後に住宅購入や車の購入、生活の乱れなどの理由で借金を背負ってしまって、それが離婚へとつながっていくといった悲劇を招いている夫婦が多いようです。
そうならないためにも婚約、結婚、結婚後の生活、子供の教育といった風に無理のない人生設計を立てていく事が大事です。
理想を追いかける事も大事ですが、現実から目をそらさないように自分の歩む人生をしっかりと見つめていって下さいね。