恥ずかしくて人には聞きにくい話、「フケってどうして出るの?」
気温が低下して空気が乾燥する季節、フケが気になる人が増加します
お肌が乾燥するのが気になる季節になったと思ったら、なんだか頭皮も乾燥して痒い気がする。黒いジャケットの肩を見てみたら、白いフケがパラパラ。出かけた先で気がついて、ドキッとした記憶はありませんか?
「冬場は特にフケが気になるから、毎日しっかりシャンプーしているのにすごくフケが出ます。」
「すぐに頭が痒くなるのでつい掻いてしまって、その度に落ちてくるフケが気になります。」
気温が低下して空気が乾燥するこれからの季節、フケが気になる人が増加します。フケってどうしてでてくるのでしょうか?恥ずかしくてなかなか人には聞きにくい「フケ」のお話、ご紹介していきたいと思います。
そもそもフケの正体は?
頭皮から発生する、2~3mmの細かい白いフケ。人の肩にフケがあるのを見つけると、ものすごく不潔なイメージを受けます。そもそもフケの正体はなんだと思いますか?
フケは頭皮の角質細胞が剥がれたものです。人の身体は頭皮だけでなく、皮膚のある部分は全て新陳代謝で生まれ変わっています。正常な新陳代謝で剥がれる角質細胞は目では捉えにくいものが多く「垢」で剥がれ落ちると言えばわかりやすいと思います。
フケが出ていると目でわかるほど大きな角質細胞が剥がれるのは、正常に新陳代謝が行われていない証拠です。放置すると思わぬ頭皮の皮膚トラブルを起こしかねませんから、たかがフケと侮ることなかれということです。
頭皮が乾燥する理由とは?
人の体は部位によって、衣服に守られているかいないかだけでも、外部からの刺激の受け方が違います。例えばお腹や背中だと外気に触れることもなく、紫外線の影響を受けることもありません。ところが手は常に作業をするのに何かに触れていたり、紫外線の悪影響を直接受けます。
足の裏なんて靴下や靴に守られていますが、体重を支えるために体の中でも一番皮膚の分厚い部分です。頭皮は体の中でも特に乾燥しやすくて、思った以上にデリケートな部分なのです。
・ 頭皮はもともと水分量が少なく、潤いが逃げやすい
額と頭皮って隣接していますが、実は表皮の水分量が全然違います。
額:頭皮=2:1
実際の数字がコレです。顔の肌が乾燥していると感じるなら、頭皮はもっと乾燥しているのは当たり前と思いましょう。
・ 皮脂腺や汗腺の数の違い
皮脂腺の数を比べると、頭皮は144~192、眉間なら52~79、腕の場合は5~13と、その数は部位によって全く異なります。汗腺の数は、頭皮なら600、腕の場合は225です。その数を比べたら、頭皮は皮脂腺・汗腺共に非常に多く、不衛生になりやすいのです。
ですからこまめに洗髪をするわけですが、界面活性剤を多く含む質の悪いシャンプーを使うと、汚れは落ちても頭皮の保湿成分まで剥がしてしまいます。また指先や爪でゴシゴシこすりすぎて、傷ができてかさぶたが剥がれることでフケになることもあります。パーマ液やカラー液が頭皮へ刺激になって、炎症を起こすこともあります。睡眠不足やストレス、食生活の乱れといった、内的要因も見逃せません。
頭皮ケアを始めましょう!
顔なら洗顔をした後に化粧水や乳液、美容液などの保湿ケアを心がけ、体の肌の乾燥が気になればボディミルクを塗りハンドクリームを塗りなど気を使います。髪に覆われて肌状態がわかりにくい頭皮ですが、洗髪をした後に頭皮ケアをしている人はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
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正直なところ、ヘアケアはするけれど頭皮ケアなんてしたことがないという方が大多数だと思います。頭皮だってお肌の一部です、フケが気になるという方は特に、頭皮の保湿ケアに取り組みましょう。痒みを感じたりフケが出るという方は、状態に合わせた頭皮保湿ローションやヘアトニックを選んで使いましょう。
頭皮が乾燥をし続けると、フケ・痒みといった悩みだけでなく、元気な髪が生えてくる地盤がなくなります。また頭皮の乾燥が続くことで、顔のたるみも促進します。
頭皮の理想は、潤った状態で柔らかくてしなやかな状態であることです。これは皮脂でベタついている状態とは違いますよ。指先を立てて頭皮を触ってみて、よい状態であるかを常にチェックしてくださいね。