奇跡のダイエットフード「キヌア」って何?
日本でも大人気のスーパーモデル、ミランダ・カーが取り入れていることから注目されるようになった「キヌア」
キヌアは、最近話題のスーパーフードの一つにも数えられています。
スーパーフードを簡単に説明すると、〝豊富な栄養を含み、低カロリーで、料理の食材と健康食品の原料となる両方を兼ね備えた植物由来のもの〟
私達にとって身近なもので言えば、チョコレートの原料であるカカオもスーパーフードです。また最近は、ブラジル原産のアサイーを使ったジュースなどがスーパーやコンビニで手軽に買えるようになりましたが、そのアサイーもスーパーフードの一つです。
そんなスーパーフードの中でも、奇跡のダイエットフードとして大きな話題となっているのが「キヌア」です。
そこで今回は、キヌアの凄さをご紹介したいと思います。
1. キヌアとは?
キヌアは、南米原産の植物です。
より正確に言えば、キビやアワと同じ雑穀に分類されています。収穫量が非常に少なく、ペルーやボリビア、アメリカの一部の地域で生産されていますが、古代インカ時代より「母なる穀物」として大切な食糧源とされてきました。
キヌアは、日本ではまだ知名度が低いものの、ヨーロッパでは健康食としてすでに認知されており、様々な加工品が販売されています。
2. NASAも認めたその凄さ
キヌアは、私達の体を作るために欠かせないアミノ酸の中でも、体内で合成することができないため食べ物から摂取する必要のある必須アミノ酸9種類のうち、なんと9種類全てを含んでいます。
また、三大栄養素のたんぱく質や脂質が白米の2~5倍も多く含まれており、脂質は不飽和脂肪酸の一つであるオレイン酸の割合が高くなっています。
さらに、食物繊維、ナトリウム、リン、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、フィトエストロゲン、サポニンなど、非常に多くの栄養を含んでいます。
このことから、NASAは「一つの食材から人間が必要な栄養素を全て摂ることは不可能だが、キヌアは何よりもそれに近いものである」と専門誌に掲載し、21世紀の主要食として評価しています。
3. キヌアがダイエットに効果がある理由
キヌアは、低カロリー高たんぱく質の食材です。
100gあたりのカロリーは約350キロカロリーで、お米の約170キロカロリーに比べると一見高いように感じますが、キヌアは水を含むと約5倍に膨れるため、実際にお米と同じ100gを摂取した場合のカロリーは70キロカロリーほどになります。
加えて、たんぱく質は代謝に欠かせない筋肉を作る成分のため、たんぱく質が不足した体は太りやすくなってしまいます。このことから、低カロリー高たんぱく質はダイエットの基本と言われています。
また、キヌアはグリセリンインデックス値(GI値)とグリセミック負荷(GL値)が低いので、摂取しても血糖値が急激に上がることがありません。
私達の体は食べ物を摂取すると、血液内に糖が流れ込み血糖値が上がりますが、その際血糖値を下げる働きのあるインスリンというホルモンが分泌されます。しかし、血糖値が急激に上がると必要以上のインスリンが分泌され、使われることのなかったインスリンは余った糖を脂肪に溜めこんでしまうのです。最近、血糖値と肥満の関係がよく取り上げられますが、それにはこのような理由があるのです。
つまり、脂肪を蓄積しないためには、血糖値を急激に上げないことがとても大切というわけです。
さらに、キヌアには食物繊維が豊富なことから便秘の解消にも役立ちますし、ビタミンやミネラルがたくさん含まれているので新陳代謝を活発にし痩せやすい体を作ってくれます。
4. キヌアの食べ方
キヌアを最も簡単に食べる方法は、炊飯器にお米と一緒に入れて炊くだけ。
香りにやや特徴があるものの、実際食してみるとそれほど違和感なく食べることができます。
【photo by www.skincare-univ.com】
5. キヌアを摂取する上での注意事項
大量に摂取すると、キヌアに含まれるサポニンの溶血作用によって下痢や吐き気などの症状を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
いかがでしたか?
キヌアが奇跡のダイエットフードと呼ばれている理由が、おわかり頂けたのではないでしょうか。ダイエットの際には、是非キヌアを上手に活用して、無理がない健康的なダイエットを実践して下さいね。