ニキビが治らない。それってカビじゃない?

肌荒れ・ニキビ

 

 

なかなかニキビ肌が治らないと悩んでいる方は、もしかして「カビ」が原因になっていませんか?

 

カビと言えば、湿度の高い場所に発生する菌ですが、実は「顔カビ」と呼ばれる皮膚疾患があるのです。スキンケアや生活習慣を改善してもニキビ肌が治らないという方は、カビが原因の肌荒れかもしれません。

 

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ニキビと間違えやすい顔カビとは?

ニキビと間違えやすいカビ菌の1つに「マラセチア菌」があります。ニキビは「アクネ菌」という常在菌によって発症する炎症ですが、マラセチア菌もアクネ菌と同様に皮膚に常在するカビ菌です。

 

そのため、顔カビと聞くと怖い気がしますが、マラセチア菌による炎症は、誰にでも起こり得る身近な症状なのです。

 

マラセチア菌は、湿気と皮脂を好み、ニキビよりも小さい発疹が広い範囲で現れます。かゆみを伴うこともあり、背中、腕、胸などに出来やすいのですが、メイクを落とさずに寝るなど、カビにとって繁殖しやすい肌環境にしておくと顔にも現れます。

 

また、頭皮ニキビに起こりやすい「脂漏性皮膚炎」もマラセチア菌による皮膚炎です。頭皮からTゾーン、鼻、額など、皮脂分泌が多い部分に炎症が多くみられます。

 

 

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顔カビは水虫にもなる!

近頃、日本でも感染者が増えてきているのが、顔の水虫と言われる「白癬菌(はくせんきん)」による症状です。”水虫=足”というイメージがありますが、白癬菌もカビの1種で顔にも発生します。

 

白癬菌は、人との皮膚の接触や犬・猫などペットから感染しやすく、スポーツなどで接触する機会が多い方や動物を飼っている方は注意しましょう。

 

白癬菌の症状の特徴は、虫さされのような赤い発疹が出て激しいかゆみを伴う事です。顔だけではなく、全身に広がる可能性もあるので、症状が現れた際には早めに病院に行くようにしましょう。

 

 

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顔カビとニキビとの違いとは?

ニキビも顔カビも常在菌による皮膚の炎症ですが、大きな違いはニキビは細菌なのに対し、顔カビは「真菌」である事です。

 

細菌によるニキビの炎症は、スキンケアを施し肌を清潔に保ったり、食生活や生活習慣を正しくすることで改善していきますが、真菌による炎症には「抗真菌薬」による治療が必要です。

 

例えば、お風呂場のカビを落としたつもりでも、すぐに新しいカビが生えてきてしまうのは、カビの根っこ部分が残っているからです。同じように、顔カビには抗真菌薬を使ってカビの合成を防ぐ必要があるのです。

 

つまり、カビによる炎症を引き起こしている可能性がある方は、皮膚科で適切な治療を受けることが改善の近道です。例え、ニキビであったとしても、何か月も肌荒れが治らないような時には、深刻化する前に皮膚科で適切な治療をしてもらった方が、ニキビ跡を作らずキレイな肌を取り戻せますので病院に相談してみましょう。

 

 

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顔カビに悩まされないためには?

顔カビは、誰にでも起こり得る炎症なので、日頃から顔カビにならないためのケアを習慣化させるようにしましょう。

 

顔カビから肌を守るためには、まずは「清潔」にしておく事です。毎日の洗顔はもちろんの事ながら、使用しているタオルや寝具も清潔なものを使うようにしましょう。

 

汗をかいた場合は、そのままにせず濡れタオルなどで汗をキレイに拭き取り、できるだけ外出中でも清潔に保つよう心掛けてください。

 

また、脂っこい食事や糖分が多いものは、皮脂の分泌が多くなりますので、カビが発生しやすい肌となってしまいます。コンビニ、外食、ジャンクフードなどは、時々ストレスにならない程度に食べるようにし、ビタミンやミネラルを豊富に含むバランスの良い食事を意識しましょう。

 

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