皮脂の取りすぎこそがニキビ・毛穴開きの元!
暑い季節は特に、肌のテカリが気になってきますよね。気がつくと鼻の頭もおでこもテカテカ。何とかしようと、何度も洗顔を繰り返したり……。でも実は、これこそがニキビや毛穴の開きを悪化させているかもしれないって、ご存知ですか?
肌のテカリが気になって、あぶら取り紙を多用したり、洗浄力の強い洗顔剤で1日に何度も顔を洗ってしまう。身に覚えはありませんか? 実はこれによって肌トラブルが一気に加速するのが夏!
多くの皮膚科医が、皮脂は取りすぎてはダメ! と警報をならしていますが、今日はそれについて詳しく説明していきたいと思います。
皮脂を取りすぎるとどうなるの?
たとえば洗顔をしたあとに、化粧水を何もつけず放っておいたとします。最初はサラサラ、それからどんどん乾燥してくるはずです。この乾燥を更に放っておくと、今度は自然と皮脂が出てテカってくる、という経験をしたことはありませんか?
実はこれが肌に予め備わっている皮膚の力。肌が乾燥している!と思った皮膚は、それを何とか補おうと、皮脂を分泌するように出来ているんです。
ニキビや毛穴の黒ずみ・開きの原因は、酸化した皮脂。皮脂が空気中の刺激(紫外線や汚れなど)と混ざったことによって発生してしまうもの。問題は皮脂そのものではなく、分泌された皮脂をそのままにしておくことによって起こってしまうんです。
じゃあ皮脂を全部取ってしまえばいいんじゃないの? と思うかもしれませんが、問題はそれほど単純なことではないんです!
もともと皮脂は悪者ではなく、肌を守るためにあるもの。だからこの皮脂を取ってしまうということは、肌に備わっている防御機能を自ら痛めつけている行為なんです。
しかし保護機能がある皮脂だから……と思ってそのままにしておくと、ニキビや毛穴の黒ずみの原因になる。だからといって、取りすぎると更に皮脂は分泌されてしまう。これではまるで、終わりのない悪循環ですよね?
この肌の悪循環から抜け出すのには、正しいスキンケアを身につけること。それしかありません!
悪循環のニキビサイクルから抜け出そう!
たとえばオイリー肌と呼ばれる脂性肌は、皮脂分泌量が多い肌のことをいいます。
目安として、頬のテカリも気になるようでしたら、肌質は脂性肌と言えます。とはいえ、皮脂分泌量というのは、常に一定を保っているわけではありません。生活習慣や環境によって大きく変わる敏感さがあるので、つまりそれは改善も可能ということ!
■顔を洗い過ぎないこと
大事なものは、まずはこれ。朝と夜に顔を洗えば、充分に汚れは落ちているはずです。洗い過ぎは注意が必要。
汗をかいてベタベタになってしまった時は、水洗顔を心がけるだけで随分変わってきます。水じゃベタベタがとれないと思っていても、タオルドライをしてみれば案外すっきりしていることに気がつくはず。洗顔剤を使う必要はないんです。
■あぶらとり紙の多用に気をつける
あぶらとり紙に気をつけるのではなく、使いすぎに気をつけるということ。肌にぎゅうっと押し付けてあぶらを取る行為は当然NG。そんなことをすると肌が、乾燥している!急いで皮脂を出すぞ!と働きはじめてしまうので、使う時はそっと肌にあてる程度にしておきましょう。ティッシュなどで皮脂をオフするのも良いかも。
食生活を見直せば、毛穴も消える?
食べたものが自分の体を作っている。それは当然のことですが、これって案外忘れがちなこと。外側からいくらケアしても、内側が汚れていたのでは効き目は半減。皮脂の過剰な分泌の原因は食生活にもあるはずです。それほど脂っぽいものは食べていないんだけどな…と思ったとしても、よく考えてみてください。パスタやハンバーグやチョコ。そういったものも皮脂の過剰な分泌を促す脂です。
食べてはダメ、というわけではなく、一緒にサラダを食べたり、朝は納豆にしてみたりと、自分なりの一工夫をするだけで大分肌も変わってくるはず。
特に夏は一歩外に出るだけで、紫外線と熱中症という強敵が待ち構えています。負けないように、自分の体を外側・内側から積極的にケアしていくことが、秋の肌へと繋がります。夏のダメージを秋に持ち越さないよう、気をつけていきましょうね。