豆乳ダイエット、目からうろこの科学の勝利!

ダイエット

豆乳ダイエットは、生理前一週間だけ豆乳を200ml朝食事前に飲むだけのダイエットです。あるいは、おやつ代わりに飲んでも効果的と言われます。たったそれだけの、まさに簡単なダイエットです。たった、それだけですが、2キロ痩せたとか3キロやせたとかの口コミが届きます。このキーワードを握っているのは豆乳に含まれる「大豆イソフラボン」の存在なのです。他にも陸の肉といわれる良質タンパク質他良い栄養素もたっぷり! そして、このダイエット理論は、実に科学的なものでした。今回は、そのメカニズムについて紹介しましょう。

【photo by weheartit.com】

 

1.生理前一週間は妊娠準備期間なので脂肪がつきやすい

女性の体は子供を産むために、様々な工夫がされています。卵巣では毎月卵子を大きくして排卵をしますし、排卵期を過ぎると「母ホルモン」と呼ばれるブロゲステロンが増加して、体は妊娠準備を始めます。そのため、生理前は代謝が落ち、脂肪がつきやすくまた、水分をうまく排出できないという症状のため太りやすい状態となります。つまり、大事な卵子が妊娠しやすいように、女性の体は、ベストコンディションの準備に余念がありません。
こうした女性の体の状態は、女性の意識にまで影響するのか、女性は何だか食欲を抑えることができず、やたら何かを食べたくなったりします。また、精神的にも何だか分からないけれど苛立ったりと不安定になります。けれど、それも女性の意思ではなく、妊娠させたいという女性の体が発している指令なのです。要するに、この期間、女性は自分の意志というよりは、自分の体のメカニズムに左右され束縛されているのです。女性の体は、生理前は女性特有のメカニズムに束縛されている結果、太りやすい状態にあるという訳なのです。


2.豆乳1日200mlを食前、間食のかわりに飲むダイエット

つまり、その意思は別として、少なくとも女性としての体はダイエットではなく、妊娠を望んでいる状態にされている訳なのですね。精神状態が不安定であることも、食欲を抑えられないのも女性の生理状態として体が、自然の摂理としてそう機能しているからなのです。豆乳ダイエットは、そうした女性の体の仕組みを、逆に利用したダイエットと言えるでしょう。

豆乳ダイエットの実際はこうです。豆乳1日200ml程度を、なるべく食前に飲みます。それだけで終わりです。これは、生理前の期間の女性の体の特徴である脂肪の「溜め込み」だけを抑えることがテーマとなります。本来の女性の体の機能では、生理前に余分な栄養を摂り溜め込んでも、生理後に排出します。こうしたメカニズムが、女性の体の中で毎月繰り返されています。妊娠しなかった女性の体は、また、次の妊娠が叶うよう新たに準備を始めます。とりあえず、生理後はエストロゲンが分泌するため、脂肪は燃焼します。こうして、女性の体は、元のサイクルを取り戻します。


【photo by wooris.jp】

 

3.豆乳の大豆イソフラボンはエストロゲンに似ている

ダイエットということに絞って考えれば、豆乳ダイエットは、この女性の体のメカニズムの特性を利用しているのです。生理前の一週間だけ脂肪を体に溜め込まないようにすれば、生理後はエストロゲンが働いて脂肪を排除してくれますから、結果的にダイエットになるということができるのです。

なぜ豆乳には、妊娠準備期間の「脂肪溜め込み」をする状態を変えることができるのでしょう。そのヒントは、豆乳の成分にありました。豆乳は、大豆を原料にしていますから、その成分の「大豆イソフラボン」のエストロゲン効果だろうと言われています。大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は、植物性エストロゲンといわれていて、その成分がエストロゲンと似ているため、脂肪分解に効力を発揮します。また、一般的にエストロゲンは、生理不順の改善、更年期障害、骨粗しょう症の予防など女性ホルモンが関連する症状に効力を持っているのです。


4.大豆サポニン、ペプチド等が脂肪燃焼に寄与

また、豆乳には、他にも脂質などの分解をしてくれる成分があります。

・大豆サポニン
これは、小腸での脂肪吸収を抑え、血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を流してくれます。結果、血液がサラサラになり、動脈硬化の予防にもなります。

・大豆ペプチド
吸収してしまった脂肪の燃焼をうながし、基礎代謝を高めるため、運動しなくても脂肪を燃焼する効果が得られます。

・大豆たんぱく質
動物性食品に比べて低カロリーで基礎代謝を活発にします。また、体内での吸収・分解に時間がかかるため、満腹感を得やすいという特徴があります。

こうした成分によって、妊娠準備をしている女性の脂肪を溜めやすく代謝の悪い状態の期間を豆乳が変えてくれるのです。豆乳は、大豆と同様な成分がありますが、液体の分だけ吸収度が大きくなります。

 

【photo by show1.sub.jp】

 

5.ビタミン、ミネラル、オリゴ糖等栄養の宝庫

大豆には、この他にもレシチン、ビタミンB群、マグネシウム、オリゴ糖などが含まれています。特に、オリゴ糖の役割として、腸内でビフィズス菌や乳酸菌の餌となりますから、便秘予防にもなります。便秘がなくなれば、美肌にもなり、腸状態が改善することで、免疫細胞も活性化し、結果的にはアレルギー体質や風邪などもひきにくくなります。豆乳ダイエットの成果として、六ヶ月で五キロ痩せて、かつ、にきびが直り、お肌まできれいになったという口コミもありました。他に、大豆の成分の効能をあげますと

・レシチン、ビタミンB群
脳の神経伝達物質を生成したり、脳機能を維持したりします。

・マグネシウム
神経やホルモン分泌臓器などの働きを調整して精神的不安定を予防し、食欲コントロールに働きかけます。

・オリゴ糖
腸内にあるビフィズス菌や乳酸菌の栄養源となります。便通がよくなることで、美肌、ダイエット効果が期待できます。



6.豆乳のダイエット効果と栄養効果を応用すると…

なお、豆乳だけでは飲みにくいという方は、バナナや黄粉、またはパインジュースなどと一緒にブレンドして飲むと飲みやすくなると言われています。

・豆乳+きなこ…きなこは大豆製品ですから、良質なたんぱく質、脂質、食物繊維やミネラル、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。豆乳200mlにきなこ大さじ2を入れてはちみつも入れると飲みやすくなります。きなこと豆乳の成分で便通もよくなります。

・豆乳+パインジュース…パイナップルはビタミンが豊富な健康的な果物で、豆乳の脂肪を燃やす働きがあるペプチドやサポニンを活性化させる働きがあります。ダイエット効果が、強化されるという訳ですね。

・豆乳+バナナ…バナナは見た目よりもカロリーが少ない割に満腹感が得られますので、ダイエットに適した果物です。豆乳は、体の中でゆっくりと吸収し分解されるのでお腹が一杯になりやすくダイエットに適しています。バナナと豆乳を合わせると、ダイエットの敵である暴食を押さえられ、満腹感が得られやすくなります。

・豆乳+ココア…ココアにはポリフェノールという美容にいい成分が入っています。これは活性酸素を阻害しますからアンチエイジング効果も期待できるようになります。ココアには、ビタミンB群や食物繊維、カルシウムやミネラル等が豊富に含まれていますから、より広い栄養効果も得られるわけです。

 

【photo by debusotsu.jp】

 

最後に

いかがでしたか? 豆乳ダイエットの仕組みが分かって頂けましたでしょうか。生理一週間前には、女性の体は妊娠準備のために母ホルモンが分泌されて、脂肪やら代謝をゆるくして、栄養を溜め込もうとしていたのですね。女性の体は、ホルモンまで切り替えて受胎モードで待機していたわけです。見事な体のメカニズム。それを逆手に取り、豆乳の特性を生かし黄体ホルモンを送りこむというダイエットの発想も、まさに科学的と言えましょう。

ただ、この豆乳ダイエットは、生理前一週間限定にとどめましょう。生理になると、黄体ホルモンに自然に切り替わり、女性本来の代謝に戻りますので…。生理前一週間の豆乳の摂取だけでも、充分なダイエットになります。

あなたが綺麗になるためのサロン探し

関連する記事

人気の記事