月経前症候群の解消法~オンナにしかわからないPMSの悩み~

女性の悩み ライター:

 

生理の前後になると、肌荒れ、にきび、むくみ、便秘や下痢、腰痛、頭痛といった体の症状や、眠くなる、甘いものが食べたい、イライラしやすい、何となく気分が落ち込むといった心の症状に悩まされた経験のある女性は、80%と言われています。

こうした症状を「月経前症候群(PMS)と呼びます。

この症状は、生理の開始とほぼ同時か、もしくは生理が開始して2~3日後にはおさまるという女性がほとんどです。

ですが、中には生理の間、ずっと悩み続けているという女性もいらっしゃいます。

 

実を言うと、この症状の原因は、まだはっきりとしていないのです。

月経の周期に関連していて、ホルモンの変化に影響されているのではないか、とも言われています。

 

生理が始まると、「あぁーーーまた始まっちゃった」と憂鬱な気分になってしまう女性も少なくはないでしょう。

女性が女性であるからゆえの悩み。

男性にはなかなか理解してもらえないこの「月経前症候群(PMS)」の改善方法についてお話してまいります。

 

 

【photo by kimeyaka-blog.com】

 

月の半分も悩む女性がいます

「月経前症候群(PMS)」は、人によって症状が異なり、その期間も様々です。

生理が始まる10日ほど前から、「何となく変だな」と気がつく人がほとんどで、その後、生理の開始とともに一旦症状が高まります。

そうして、生理開始2~3日後にはおさまる、という人もいれば、生理の間はずっと様々な症状に悩まされ続けている、という人もいるのです。

 

その場合、生理は基本、5日間ほど続きますから、ざっと考えても1ケ月の間に2週間近くは「月経前症候群(PMS)」に悩まされていることになりますね。

 

 

 

月の半分、お肌の調子が悪くなったり、イライラが続いてしまうとしたらどうでしょう。

きっと、生活のクオリティそのものにも悪影響を及ぼしているに違いありません。

 

 

 

 

「月経前症候群(PMS)」と「月経前不快気分障害(PMDD)」そして「更年期」

月経ごとに、決まって強い不快感を起こし、しかもその不快感が1年以上続いている場合、「月経前不快気分障害(PMDD)」と診断される場合があります。

とくに、10~20代にかけてみられる症状で、体の不快感というよりも、心の不快感を強く感じる場合にそう診断されるのです。

 

例えば、勉強やスポーツ、仕事・・・・自分にとって大切と頭で理解していても、まったく興味がわかない。

集中力がなくなる。

家族や、周囲の友人、同僚に「否定」されることが途轍もなく怖い。

 

こうした心の不快感を強く感じる時期、人間関係のトラブルなどが増えるとも言われています。

もしも、月経の前後の不快感が人よりも強く、日常生活に大きな影響を及ぼしている、と感じたら、早めに産婦人科に相談してみましょう。

 

 

また、お母さん世代になると気になるのが、「更年期」ですね。

これは、卵巣機能が低下するにしたがって、自律神経系やホルモン系、免疫系、情緒系などの色々な箇所が同時に乱れていくことによる症状です。

 

カーっと顔や背中が火照ったり、暑くなったり寒くなったり、イライラもしますし、PMSがひどくなる場合もあります。

オギャーとこの世に生まれて、だいたい50年。これが卵巣の寿命と言われています。

どんな人にも、50歳前後に卵巣機能の低下による「更年期」の症状が現れるのです。

この「更年期」は、月経が完全終了、つまり閉経と同時におさまります。

閉経の時期は人それぞれ。

ただし、ストレスや冷えなどの影響はある、とも言われています。

 

 

 

【photo by marieloves00.blogspot.jp】

 

基本の3つの対応方法

●アロマや音楽でリラックス

 

痛みや疲れを感じて動きたくない日もありますね。

そんな時は、アロマテラピーがおすすめです。

 

有名で、比較的どこでも手に入れやすいオイルもあるのです。

・ジャスミン

・カモミール

・ローズ

・ネロリ

 

こうした香りでリラックスすることで、ホルモンのバランスを整えていくことも効果的です。

また、お気に入りの心を癒してくれる音楽を聴くなどしてみるのも、いいかもしれませんね。

 

痛みがない場合は、軽い運動で汗をかき、気分転換をすることもおすすめです。

 

 

●基礎体温をつける

 

基礎体温を記録して、自分の月経周期を知ることは、セルフケアをするにあたって基本中の基本です。

実をいえば、周期がイマイチわかっていない、という人は、まずここから始めてみましょう。

月経に伴う不快感、それが起こるであろう日を前もって知っておくことは、重要ですね。

また、同時に、不快感の種類(痛み、だるさ、疲れ、眠い、イライラ、集中力散漫、など)も記録に残しておくと、対応しやすくなるはずです。

 

PMSであるかどうか。

 

ここを自分自身で認識すること。そして、PMSは女性なら誰にでも起こりうるものだと、そう理解しておくこと。ネガティブではなく、ポジティブに受け止めておくことにもつながるはずです。

 

 

●おかしいな?と感じたら早めの相談

 

「月経が終われば治る」

 

それはそうですが、けれど、月の半分を「不快」を感じてしまうようになったら、やはり、早めに専門医に相談しましょう。

体や心の症状が出ている場合は、それに合わせたお薬で治療することもできます。

我慢は症状を長引かせてしまうことにもなりますし、何より、生活のクオリティをさげることにもつながります。

 

 

 

 

POWDER ROOM 3つの特別ケア

上の基本の3つをおさえた上で、特別なケアも伝授します。

 

●自分なりの「贅沢」を楽しんでみる

 

PMSのケアには、「食事」はとても大事だと言われます。

緑黄色野菜、海藻類、植物油脂、種実類、玄米、そばなどの精製していない穀類などバランスよく食べることの重要性はご存知でしょう。

 

ただ、今回お伝えしたいのは、食事のバランス、ではなく、テイストの問題。

 

できれば、朝、昼、夜。

その中のどこか一つでもいいから、「ちょっとした贅沢感」を味わってみてください。

 

例えば、月経に伴う不快を感じる朝。

一杯だけ、素敵なカフェでコーヒーをいただく。

いつもは行かないホテルのモーングをいただいてみる。

そうした非日常を体験するだけで、心もほっと癒されるのです。

(ただし、カフェインの摂りすぎは症状を重くする場合もあるのでご注意を)

 

 

●逃げる

 

え?と驚かれるかもしれませんが、イライラしてどうしようもない時、周囲といざこざを起こしてしまいそうな時。そんな時は、いっそのこと「逃げるが勝ち」かもしれません。

自分のためにも、周囲のためにも、人に会うことを避けてみる、というのも一つの手。

ただ、月経の辛さで学校や会社を休むと、「ずる休み」という意識が先に立ってしまう人もいます。

基礎体温など記録した上で、「最近、PMSの症状がひどいな」と感じている時は、旅に出る、というのもいいかもしれません。

 

月経の痛みで動けない場合は別ですが、私の場合は、月経前の症状のほうがひどかったのでそこにあわせてお休みを申請し、日帰り旅行などを活用していた時期もありました。

そうやって、イライラを周囲に拡散しない努力も必要ですね。

 

 

●好きなことをする

 

体も心も疲れた時は、自分が好きなことに専念することも抜群の効果を発揮してくれます。

 

・大好きな作家の本を読みまくる。

・大好きな音楽やDVDに浸ってみる。

・寝るのが好きなら、いい香りに包まれて、少し優雅に眠ってみる。

 

 

【photo by www.aroma-vert.com】

 

 

人間は、自分のことを「ダメだな」と感じた時、「ダメな部分を改善」しようと頑張ります。

女性の場合、月経に伴う不快感は、誰しもが感じていること。辛いのは、私だけじゃない。

だからこそ、「こんなにだらだらしていたらダメ!」と、そう思い込んでしまう人が多いのです。

 

辛いのに、頑張ってしまう。

 

これでは、休まる日がありませんね。

次の月経の周期までに、ストレスを解消し、体も心も癒しておきたいのに。そんな時間すらとれないまま、次の周期を迎える、ということもあったでしょう。

ダメな時は、ダメ、と。そう思うことが正解の場合もあるのです。

体も心もクタクタの日は、頑張り過ぎることは、得策ではありません。

 

まずは、自分自身の「サイクル」を知り、どんな「症状」が出るのかを記録に残す。

その上で、自分自身にぴったりな方法を探してみてくださいね。

 

この記事を書いた人

三橋 久美

三橋 久美

バツイチ、再婚組。子育てしながらカウンセリングに励む日々。専門は、人間関係(家族、恋人、同僚、友人)改善。趣味は恋愛小説を書く事。

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