座りっぱなしは老化が進む?デスクワークの人におすすめのアンチエイジング法
アンチエイジングが気になる人は、いろいろなコスメや健康法を試しているはず。
効果については個人差がありますが、これだけ心掛けて!という重要なポイントがあるんです。
アメリカのNASAが注目する、老化を押さえるコツをTV番組”ガッテン!”が紹介していました。
毎日の生活の中で、ほんのちょっと気をつけるだけでできることがあるんです。
こんなに簡単な動作でアンチエイジングができるなんて⁉
30分ごとに立ち上がるだけで、老化防止⁉
NASAが注目しているアンチエイジング法とは、30分に1回立ちあがって動くということ。
たったこれだけのことで、老化スピードが変わるというのです。
まさかそんなことで⁉と思うでしょうが、これにはNASAが長年おこなってきた、宇宙空間での人体の老化スピードの研究の結果です。
人間は、宇宙空間で過ごすと急激に老化します。
その老化スピードは、地上で過ごすのに比べておよそ10倍もの速さだと言われます。
宇宙に半年滞在すると筋力は半分になってしまい、1ヵ月滞在するだけで、骨密度は老人の1年分と同じくらい低下するそうです。
ほかにも循環機能の低下や脂質・糖の代謝異常が起きることがわかっています。
宇宙についての研究を進めているNASAは、宇宙空間で人体の老化スピードを早める原因を長年、探し続けてきました。
その結果、たどり着いた結論が無重力。
実は、無重力状態での老化スピードが耳の中の器官と大きな関係があることが分かりました。
無重力空間と地上での動きで生じるある違いが、宇宙飛行士の老化を早めていたのです。
耳の中にある耳石が老化と重大な関係
無重力空間では、宇宙飛行士がどんなに運動をしても老化が進む。
これは耳の中の「内耳(ないじ)」という部分の動きと関係しています。
もっと言えば、内耳の中にある耳石(じせき)という期間が大きく影響しているのです。
耳石とは、耳の中にある平衡石(へいこうせき)のこと。
人間の耳の奥には前庭器官があり、そこに体が水平に動いたとき傾きを感じる球形嚢(きゅうけいのう)と垂直方向の傾きを感じる卵形嚢(らんけいのう)があります。
球形嚢・卵形嚢には1つずつ、合計2個の耳石がついています。
体が動くと耳石が反応して、体の傾きを脳に伝えるという仕組みです。
NASAの研究は、耳石が人体の老化スピードを左右する一因であることを突き止めました。
無重力空間では、どれほど体を動かしても、耳の中の耳石が反応することが少ないため、地上とは比べものにならないくらいの速さで老化が進むのです。
反対に、地上でよく動く人の耳石は反応もよくて、脳にたくさんの信号を送っているので脳も体も老化しにくいということなんです。
効率よく耳石を動かせるのは、立ち上がる動作
では逆に、デスクワーク中心でずっと座りっぱなしの人はどうなるのか?
耳石は体が動くことで反応しますので、じっと座っている人の耳石はあまり動きません。
耳石が動かないということは、老化スピードがどんどん加速するということ。
この悪循環を断ち切るためにはどうすればいいのか。
簡単です、30分ごとに椅子から立ち上がり、ちょっと歩けばいいだけです。
立ち上がる動作をするときは、無意識のうちに頭を上下左右に動かしています。
大きな動きでなくても、立ち上がる動作は効率よく耳の中の耳石を動かすことができるんです。
だから激しいトレーニングやエクササイズをしなくても、30分ごとに立ち上がるだけで体の老化をある程度くいとめられる。
これが、NASAの研究による大きなアンチエイジング対策なんです。
頭を左右に振るだけでもOK
30分おきに立ち上がることが老化防止に役立つなんて、ちょっとびっくりする研究結果ですね。
とっても簡単ですから、明日からすぐに取り入れられそうです。
もちろん、仕事の関係でどうしても30分おきに立ち上がることができない人もいます。
こういう場合は、座ったままで頭を左右に傾けるだけでも違ってきます。
こまめに体と頭を動かして、老化を食い止めましょう!