遅寝・遅起きは頭がいい?常識を覆す衝撃の調査結果!
朝は早く起きたほうが、頭がさえて仕事がはかどる。
こう信じて、就業時間前の時間を有効に使っている女性も多いでしょう。
ところが、反対に遅寝遅起きでも優秀な部分があるという意見も出てきました。
どうしても早起きができなくても、それほど悪くないかもしれません!
遅寝・遅起きの学生は、判断力や分析力・考察力が優れている
ふだんから遅寝・遅起きの学生は、早寝・早起きの学生よりも考察力や判断力、分析力がすぐれている。
これは、スペインのある大学で10代の学生1000人を対象にして調査した結果です。
TV番組”ホンマでっか⁉TV”でも、梶本修身先生(東京疲労・睡眠クリニック)が話していました。
考察力や判断力・分析力がすぐれているということは、会社のトップとして重要な判断をする場合に非常に有利になる可能性が高い。
そのため遅寝・遅起きの人は、大きなプロジェクトでいい結果を出すことが多いのです。
将来的には遅寝・遅起きの学生の方が、高収入を得られる仕事に就く確率が高いという説があるとか。
これまで朝型人間が出世しやすいと言われてきましたが、こんな調査結果は嬉しいですね!
しかし、これは10代の学生を調査した結果です。
大人の場合はどうなんでしょうか⁉
早朝=頭が働くのではなく、食後2時間に脳のピークが来る
先ほどの調査結果をふまえて、これまで早起きが優秀といわれてきたのは、従来の学校が
朝型だったからではないかという説が出されています。
午前中にテストをすれば、早起きの学生は頭が覚醒しており優秀な成績をとれる。
いっぽう、ふだん遅くまで寝ている学生は、午前中のテストでは目覚めきっていないため、本来の力を十分発揮できずに点数としてはあまりよくないわけです。
ただしテスト結果がよくないからといって、遅起きの学生の能力が劣っているとは限らない。
同じような説は、医学博士で作家の米山公啓(よねやま・きみひろ)先生も言っています。
米山先生によれば、脳が早朝によく働くという説に科学的な根拠はないそうです。
それどころか、朝起きたばかりでは脳が起きていないため、作業効率が悪い。
脳が動き始めるのはデンプン(ぶどう糖)をとって血糖値がゆっくり上がった後なんです。
ですから脳の働きのピークは食後2時間後くらいにやってきます。
つまり、朝9時の会議のためには、朝7時に起きて食事をとれば十分なのです。
早起きすれば、活動的な午前中に仕事が片付く
ただし、米山先生は早起きのメリットもあげています。
早起きすると、午前中の元気な時間帯を最大限に活用することができます。
人間の集中力はどうがんばっても、約1時間が限度。
休憩すれば集中力は戻りますが、午後は疲労がたまり、休憩後も集中力が戻らなくなります。
効率よく集中するためには、やはり朝型がおすすめなんですね。
また、早起きのメリットとしてもう一つ上げられるのは、ノルアドレナリンの分泌です。
ノルアドレナリンとは活動的になるための体内物質です。
ノルアドレナリンは目が覚めたときにたくさん分泌され、体内の血糖値や心拍数をあげて体が動く準備を整えます。
ノルアドレナリンが分泌されている時は、モチベーションが高くてやる気がある時間帯。
この効果は目覚めてから3時間くらい続きます。
集中して一気に片付けなくてはいけない複雑な仕事は、午前中に片付けるといいでしょう。
遅起きだからと言って、仕事ができないわけではない!
このように、遅起きだからといって仕事ができないわけではなく、早起きだからといって出世するとは限りません。
これまでなんとなく肩身の狭かった遅起きの人も、こんな調査結果を知ると嬉しくなりますね!
とくに女性は低血圧などで朝が苦手な人が多い。
自分のタイプをよく知って、早起きと遅起きを使い分けるのがいいでしょう。