ただ、泣きたくなる時。孤独な時。そんな気持ちの解消法。
そんな悩みを抱える女性も多いようです。
誰かとつながろうと思えば、時間も場所もさほど気にせずにつながることができる。そんな時代。
いいえ、そんな時代だからこそ。
「つながりたい」
そう感じている自分自身に気がついてほしい。
「ここにいるよ」
そうアピールしたい。そんな思いがあるのかもしれませんね。今回は、ちょっぴり寂しくなって、泣いてしまいそうな時の対処法をお話ししてまいります。
SNS。どうしてそのツールを使っているの?
そう。FacebookやLINE、ツイッターなどで、すぐに連絡が取れるようになりました。誰かと「つながり」を持ちたい時、時間も場所もさほど気にすることなく、さほど不自由を感じることもなく、誰かと「つながる」ことができますね。
いつでも気軽に連絡が取れる。
それは、いつでも気軽に他人とのコミュニケーションが取れるということ。SNSの魅力はそこにあるでしょう。ですが、そのツールがいつの間にか、心の中の寂しさを埋めるツールになってしまってはいませんか?
ここにいるよ!
その利用方法が悪いというわけではないのです。ただ、もしも「ここにいるよ!」「気がついて!」という気持ちが含まっているとしたら。まずは、自分自身でその気持ちに気がつき、しっかり受け止めてあげるべきかもしれません。
「学校に行って、ふと、あぁ寂しいなぁって。そう感じちゃう。周りに友達はいるのに」
周りに「友達」が存在している。そばにいるのに、ふと、ひとりぼっちな感覚に陥ってしまう。何でもないのに、ふと、泣きたくなってしまう。もしかして、「誰かがいる」という事実が、なおさら「不安」を強めているのかもしれません。さて、そこには、どんな「不安」が隠れているのでしょう。
「私はここにいるのに、私の存在価値そのものがなんだか薄れているみたい」
孤独感や、焦燥感。そんな感情ではありませんか?心の中がこんな風に訴えていませんか?
「私、ここにいるんだよ!」と。
人は大勢の中にいるほうが孤独
不思議ですね。独りで部屋にこもっている時よりも、学校や会社にいる時のほうが、「孤独」を感じやすいという結果が出ています。しかもまた、地方のいわゆる田舎で生活している時よりも、都会に出た時のほうが「孤独」を強く感じるともいわれています。
それはどうしてなのでしょう。
何かへの期待感が孤独感に変わる
実は、その原因のひとつが「期待感」だと考えられています。
例えば、部屋に一人の時。そこには誰もいませんから、「つながり」を感じなくてもおかしくはありませんね。
しかし、その部屋に「誰か」がいたらどうですか?
とたんに、その「誰か」のことが気になり始めるでしょう。その「誰か」は退屈していないかな?喉が渇いていないかな?何か共通の話題、ないかな?その「誰か」は私のこと、どう感じているのかな?
そんな風に、その「誰か」とのコミュニケーションを図ろうとします。
つまり、その「誰か」との「つながり」を期待してしまうわけです。
「つながり」がうまく取れた時は問題ありません。
ただ、もしも「つながり」が期待通りの結果ではなかったらどうでしょう。
期待が大きければ大きいほど、がっかりしてしまう度合いも大きいはずです。
そう。「孤独」を感じる時、実はその直前に、何かの「期待」をしていたはずなのです。
2つの解消法
「もう何も期待しなければいいの?」
いいえ。
何かの期待をする。希望を持つことは、生きるための力になります。何も期待しない、希望なんか持たないと決めるほうが、よっぽどその後は孤独でしょう。
けれども、下手に期待してしまえばあとで痛い目にあうかもしれない。
それはそれで不安ですね。
じゃぁ、どうしたらいいのか、というと。シンプルイズベスト!
●今ある「つながり」に目を向ける。
●素直な気持ちを伝える。
たったこれだけです。
FacebookやLINE、ツイッター。いろいろなSNSでつながっている知人、友人。大切なことはその数ではありません。今、私が本当につながりたい人と、つながっている。その事実が重要なのです。
気の合う友達が学校に一人でもいれば、その人を。何でも相談できる同僚が会社に一人でもいるのならば、その同僚を。その相手との関係を、ほんのちょっぴり前向きな視線で、ポジティブな気持ちで見つめてみましょう。
コツは、相手がどう感じているかではなく、私はどう感じているかです。
きっとその相手には、「私」の素直な気持ちを伝えているでしょう。
きっとその相手も、「私」に素直な感情を見せてくれているでしょう。
「私はここにいる」
「あなたもそこにいる」
その存在そのものをお互いが素直に感じ、受けとめている。そんな関係を持てる相手がいることに、もっともっと自信をもっていいはずです。
「私は独りじゃない」
「私は嫌われていない」
「私はここに存在していいの」
「私はもっと私のことを知ってほしい」
「私はもっとあなたのことを知りたい」
もしもそう思える人に出会ったなら、今「つながり」を感じる相手に接するように、素直な気持ちを伝えてみましょう。
ただ、泣きたくなる。
そんな時は、泣いてみたらいいですね。
すると、「どうしたの?」と素直な言葉をかけてくれる人がいます。
「寂しい」
そう呟いてみたっていいのです。
すると、「何かあった?」と素直な反応がかえってくるでしょう。
その言葉に、また、素直な気持ちを返していけばいいのです。